新作『クジラ映画』のご案内
vol. 11 2015-03-27 0
『ハーブ&ドロシー2ふたりからの贈りもの』にご支援頂いたみなさま
大変ご無沙汰しております。監督の佐々木芽生です。
お聞き及びいただいている方も多いかと思いますが、新作「クジラ映画」(邦題未定)のクラウドファンディングが、朝日新聞社主催の新しいサイト、A-port で昨日からスタートしました。
https://a-port.asahi.com/projects/whalemovie
クジラとイルカの問題は、政治的な要素も絡むため「ハーブ&ドロシー」と違ってとても微妙なテーマです。ただ、ニューヨークに30年近く住んで、偏った反捕鯨の情報をもとに、非難の矛先が日本に向けられている事に、大きな危機感を抱いてきました。
2010年にアカデミー賞を受賞した『ザ・コーヴ』を見た時、このままでは、憎しみと誤解だけがエスカレートするのではと思い、映画の制作を決心しました。アメリカを拠点とする日本人監督として、日本側の視点もきちんと含めた作品を作って発信するのが目的です。ただし、捕鯨賛成という立場からではなく、賛成派も反対派もバランス良く紹介し、このクジラとイルカ問題を俯瞰して見つめ直す作品にしたいと思っています。
主旨にご賛同いただき、是非ご協力いただければ幸いです。「ハーブ&ドロシー」のように、世界中の人に見ていただいて、この映画が健全な議論のきっかけとなることを祈っています。
よろしくお願い致します。
佐々木 芽生
PS: 2年前、皆さんにご支援いただいた頃は、日本でまだ「クラウドファンディング」という言葉さえ認知されていませんでした。皆さんと一緒に実現した当時の日本のクラウドファンディングの最高額達成は、振り返れば一つのマイルストーンになったと思います。その後、1000万円を越えるプロジェクトが続出するのを見て、とても嬉しくなります。
また、今ドロシーと2人でユタ州を訪ねているのですが、今日もユタ州立大学に付属する美術館で「ふたりからの贈りもの」の上映会がありました。皆さんのご支援のおかげで完成した同作は、アメリカだけでなく、今も世界各地で上映が続いています。改めてお礼を申上げます。