コラム15:琵琶を少ししか弾かない理由
vol. 19 2023-09-28 0
皆様こんにちは。鈴木まどかです。
募集期間は残すところ24時間余りとなりました。
目標額を越え60万円余りのご支援を頂きましたので、
江島杉山神社の境内整備の奉賛・返礼品準備費・手数料のほか、
相応額の演奏謝金・遠方の出演者の新幹線代が賄える状況になりました。
あと少し、70万円を越えれば遠方の出演者の宿泊費が、
80万円を達成すれば動画やプログラムなど記録保存関連費が捻出できます。
最後までご支援や情報拡散をお願い申し上げます。
さて、昼には「平家琵琶は少ししか弾かない」というコラムを書きました。
ではなぜ、少ししか弾かないのでしょうか。
それは、「平家物語を文学として声で語ることで、聴き手が耳で読んで五感で解釈するため」です。
我々の伝承では、語り手は「持って生まれた声で」「聞き良いように語る」ことを強く求められます。
大きい声でも小さい声でも良いのです。
本プロジェクトの演奏会には9名が出演します。
それぞれが持って生まれた声で語ります。
好きな声も、好みではない声もあるはずです。それで良いのです。
平曲は、声楽作品であると同時に文学作品でもあります。
芸術・芸能の面もあれば、文化として式楽として継承されてきた面もあります。
楽器の奏法を発展させずに、淡々と平家物語を語り伝えてきた平曲を、ぜひ聴いて感じて下さい。