「劇場公開までの道のり#30」を更新しました!
vol. 54 2015-03-17 0
こんばんは!プロジェクトマネージャー野村です。
今日の宮城は一気に温かくなりコートも着ずに済む陽気でした。9日あたりに降った雪もすっかり解け、庭の福寿草も咲き、梅のつぼみもほころびつつあってもうすぐ東北も春です。
さて、今日は監督が「劇場公開までの道のり#30」が更新しましたので、そちらを転載します。3月7日に山形市で行われた伝承文化フォーラムで監督が講演した際の報告です。どうぞご一読ください。
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「劇場公開までの道のり#30~山形の伝承文化フォーラムに参加してきました!~」
おはようございます。我妻です。3.11を挟んで何かと忙しく、すっかり報告が遅れてしまいましたが、去る3月7日(土)に山形で行われた伝承文化フォーラムに講師として参加してきました。
今回の主催は山形を拠点に活動する山形シシ踊りネットワークさん。「『シシ踊り』などを題材にした伝承文化の研修会」というタイトルで行われた今回のフォーラムでは、まず長年漁労伝承や口承文芸を研究してきた川島秀一氏(東北大学教授)が基調講演を行い、その後に僕が「被災した漁村に見る伝承文化のありようー映画『波伝谷に生きる人びと』を通してー」という題目で、波伝谷の契約講と春祈祷を中心に、震災後のコミュニティ再編や獅子舞復活における混乱などについてお話ししました。
その後の共同討議では川島教授と僕が前に座って研究員からの質問タイム。実は気仙沼出身の川島教授は津波でお母様を亡くし、僕も現地で被災したこともあり、そういった共通点からも震災前と震災後の人のくらしの変化、そしてそれに対する研究者・撮影者の姿勢などについて、より理解を深める機会になったと思います。多くの人から、「(容姿を見た感じ)軽い感じの発表になるのかなと思っていたら、予想に反してかなり深い内容だった」と発表を褒めていただき、僕もガチで準備してきた甲斐がありました。(一応こうした分野出身でもあるので。)
今回、知り合いの研究員のおかげで発表前には映画の予告編を上映していただき、発表後には劇場公開の宣伝もさせていただき、そうした点でも非常に有意義な機会になりました。何より、研修会後の懇親会が最高に楽しかったです!主催のシシ踊りネットワークさんをはじめ、川島教授、参加研究員のみなさま、この度は本当にお疲れ様でした&ありがとうございました!
そうしてこの日は夜遅くまで山形の酒を楽しみ、翌日の3.11映画祭参加のため夜行バスで山形を去って行った我妻なのでした。
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