撮影進行中!和歌山に行ってきました。
vol. 4 2017-11-14 0
こんにちは、popcorn運営スタッフです。
日を追って寒くなってきましたね。ここから冬が深まるにつれて、撮影も佳境へと入っていきます。
少し前になりますが、和歌山で開催されたリノベーションスクールで撮影が行われました。今日はその様子を少しだけ公開します。
大きな会議室に集まった、26人の受講生達。学生からサラリーマンまで、様々な年齢・職業の人たちが、これから始まる3日間に少し緊張した面持ちで挑もうとしていました。
開講式の後は、早速ユニット(チームのこと)に分かれて、対象物件を見ていきます。今回清水監督がカメラで追ったのは、ユニットA。「道の駅FARMUS木島平」で2015年グッドデザイン金賞を受賞した、設計事務所スターパイロッツ代表の三浦 丈典さんがユニットマスター(まとめ役、指導者のこと)を、和歌山で数々の人気店を作っている源じろうさんがサブ・ユニットマスターを務めた、市内でも注目のユニットでした。
彼らの対象物件がこちら。
Photo by 「Wakayama Days」ディレクター 武田健太
なんて美しい物件…!
和歌山市は今もなお、町中にお堀が残っている珍しい地域なのですが、L字型に曲がったお堀に面して建つ、広さ約300平方メートル・築50年の大きな3階建ての建物が、彼らの対象物件でした。和歌山らしさを感じさせる、魅力的な場所です。
しかしながら、こんなに大きな物件の活用方法を考えることは簡単ではありません。リノベーション費用も、家賃も莫大なものになります。一体ユニットAはどんな答えを導き出すのでしょうか…。簡単なミーティングの後は、実際に現場に向かい、周辺エリアの調査やその場所の歴史などを調べ、綿密に計画を組み立てていきます。
日夜案を練り上げ、プレゼンを何度も練習し、そして迎えた最終日。市民や物件の大家さんが見守る中、公開プレゼンが行われました。ユニットAが提案したのは、建物を舞台のバックヤードに見立てた「ミナモ座」。水辺にステージを作り、建物内には工房(と宿泊施設)を入れるという案でした。かつて工業都市として栄えていた和歌山を、ものづくり・まちづくりが日常になる場所として再生させたいと考えたことから、この案にたどり着いたのだそう。バックヤードをまちに開く、大胆でユニークな発想です。水辺のステージには、まちで活動するミュージシャンなどが立ち、彼らが奏でる音楽は、船に乗って楽しむことができます。
ロマン溢れる提案に、嶋田さんも、スペシャルアドバイザーの大島芳彦さんも大絶賛。聞いていて心が踊るプレゼンでした。
各ユニットの発表終了後には、嶋田さんのクロージングアクトが。昔ながらの街並みが残る通り、商店街近くにある公園。嶋田さんが実際に見て感じた和歌山の魅力、その活かし方が提案されていきます。
和歌山でのリノベーションまちづくりが開始して4年目。たくさんの市民を変えてきた嶋田さんの、熱が宿った言葉一つ一つが、会場にいる人々の意識に染み込んでいきます。ここにしかないもの、ここでしか出会えないものを作るためにどうしたらいいのか。その答えを導き出すヒントが、リノベーションスクールにはあるのかもしれません。
この日生まれた遊休不動産の活用方法は、3種類。どれも和歌山の課題を解決し、もともとまちにあった魅力を再発見するような素晴らしい案でした。ここから実際に運用できるように、さらに綿密な企画を練った上で、企画が進められていきます。3年後、5年後、10年後。和歌山がこれからどのように変わっていくのか、今から楽しみで仕方ありません。
プロジェクトも残り38日。プロジェクトのシェアなどご協力いただけるととても嬉しいです!引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
>公開プレゼンの様子はこちらからご覧いただけます。