【試写後のご感想をシェアします!】
vol. 26 2024-08-02 0
池根愛美さん(那覇文化芸術劇場なはーと)ありがとうございます!https://www.facebook.com/ikenechan.sakura
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今から終わるところを観るのに、始まりからわくわく。
これはドキュメンタリー映画?
普通の映画のようなオープニングから引き込まれました。
私は首里劇場に行ったことが無いのですが、
まるでそこに来てしまったような
映像から匂いや湿度をを感じて、
首里劇場が気になる近所の子どもみたいに
いけないものを覗いているようなドキドキした気持ちになり、
今はもう解体されているけど
スクリーンの中には確かに首里劇場がありました。
ノスタルジックなだけのドキュメンタリー映画ではなく、
登場する方たちがとにかく魅力的でした。
劇場に人生を捧げた金城政則さん、館長の甥さん、ストリッパーの牧瀬さん、
そしてなんといっても主演女優の、写真家・石川真生さん。
糖尿病だけどお砂糖たっぷりミルクティーを飲むまおさんに心の中で突っ込みをいれつつ、
私もこういう風に、愉快に好きなことと向き合い、終わりに向かっていきたいなと。
そして終盤のレクイエムのような踊り・音楽・映像で、
儚い美しさ、諸行無常の切なさ、死生観などなど思いを巡らせ、
金城さんの「しむさ」で泣いていました。
でもラスト、
この中で首里劇場はあり続けるんだと、
クスっと笑えて大好きな終わりでした。
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私は今、沖縄で1番新しい劇場で働いているけど、
いつかはここも朽ちていくんだよなぁ。
生まれ育った実家も、もうすぐ無くなる。
いろいろ感じさせてもらった作品でした。
9/21(土)から桜坂劇場で公開なので、
ぜひたくさんの人に観て欲しいです。