黒川真也さん(アイデアにんべん)のご感想をご紹介します!
vol. 24 2024-07-28 0
真喜屋力さんが撮られた「劇場が終わるとき」を観せていただいた。
映画人である真喜屋さんから見た、映画館としての首里劇場。
映画人としての館長との関係。
首里劇場という場の最後を、写真で残された写真家の石川真生さんと、真喜屋さんとの関係。
記録とはなにか。
想いを残すとはどういうことなのか。
また、なにかをはじめるとき、
どれだけ純粋な想いがあるか。
そんなことを思った作品だった。
とても純粋で、力強いものに触れた気分だった。
個人的なことでいえば、ぼくは、父が暮らしていた家を解体するとき、準備も、その後のこともあれこれとしたのだけど、解体の場面だけは、いろんな理由(言い訳)をならべて、結局、行かなかった。
でも、首里劇場の解体シーンを見て、なぜ、ぼくが父の家を見に行かなかったのかを、そっと気づかせてもらったような気もした。
人生を重ねて見てしまう作品なのかもしれないな。