伝統和紙を使ったパネル作りを始めています。
vol. 1 2022-01-21 0
蔵の内装に、地域の工芸や技術を所々に施す案を検討しています。
その一つ、西会津の伝統和紙、出ヶ原和紙という和紙を使って、正面に入ってすぐに大きな挨拶パネルをつくりたいと思っています。
紙を漉いた後に和紙を乾かす工程で、乾かす場所によって表面にテクスチャーが出たりします。(木の上で乾かすと木目が出ます)
蔵の一部分を和紙に転写できないかと考え、1階の壁面を写しとった和紙を作ることにしました。
1階は新しい展示壁を建てるので、古い壁は隠れてしまいます。
そこで、古い壁の木目を和紙に転写してみよう!と実験をしてみました。
制作は出ヶ原和紙を復活させた作家の滝沢徹也さんと、地域おこし協力隊であり版画作家の大山栞那さんです。
木目がうっすら入り、板に打ち付けられている釘のサビが転写されました。
優しい色合いでこの歴史ある蔵にぴったりな表情を見せています。
実際のパネルサイズ(77cm×180cmサイズ)の和紙を制作していきます。
(※スケッチ中央の白いパネルの素材が和紙になります)
出ヶ原和紙について
西会津の出ヶ原地区を中心に広く漉かれていた紙の総称であり特に会津藩の御用紙として古くから漉かれ、「出ヶ原」の名自体が紙の代名詞になるほど知られた純楮紙です。大判、中判、小判がありこのうち
大判が藩の御用紙出ヶ原杉原。中判、小判の地紙を含み出ヶ原紙といわれます。出ヶ原の名は昔、伊豆の国から来たものが紙漉きを教えたことに由来しているといわれています。
(滝沢徹也さんのHPから引用)
魅力ある場所にするために、引き続き準備を進めてまいります。
しかし、毎日大雪で、景色の綺麗さに感動しながら、除雪の大変さや雪道事故のリスクと戦いながらの日々です。。
次は漆の手摺作りの進捗状況をお知らせします!
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