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蔵を改装した小さな美術館「農とくらし」創設プロジェクトをクラウドファンディングで実現!
福島県西会津町奥川地区の古い蔵を改修し、会津地域で教員・作家・郷土史家として活躍した文化人、古川利意さんの作品を中心に、地域資料から現代アートまで幅広く鑑賞できる、「会津のくらし」をテーマとした小さな美術館を計画中です!
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アーティスト/アートコーディネーターをやっています。 1994年 神奈川県生まれ。 2020年東京芸術大学美術研究科修了 最近は「風景のかたち」をなぞる映像作品やインスタレーション作品を様々場所で制作しています。 (過去の作品を載せています→https://www.kananishio.com/) 現在は会津地域を拠点にアートコーディネータの活動も行い、会津地域の文化調査を通して地域に開かれるアートのあり方を模索しています。
福島県西会津町奥川地区の古い蔵を改修し、会津地域で教員・作家・郷土史家として活躍した文化人、古川利意さんの作品を中心に、地域資料から現代アートまで幅広く鑑賞できる、「会津のくらし」をテーマとした小さな美術館を計画中です!
こんにちは、
古川利意記念美術館「農とくらし(仮称)」のコーディネートをしている西尾佳那と申します。
2020年に東京芸術大学の大学院を修了し、生まれ育った神奈川県を離れ、都会にはない価値を求めて会津に拠点を移しました。
現在、自身の制作活動をしながら、西会津町でアート企画や町に滞在するアーティストの制作・生活のサポートを行っています。
会津地域は福島県の西側に位置し、お米づくりを主な産業とした古い歴史のある地域です。私が拠点にしている西会津町は会津のさらに西側、新潟県に隣接する中山間地域で、農村の原風景が広がっています。 「だんごさし」や「歳の神」など会津地域独特の伝統行事や風習が色濃く残っており、近年では、芸術による地域資源の発掘や発信、町おこしを先進的に進め、クリエイターの移住者も増えています。
西会津奥川地区
正月の伝統行事「歳の神」
稲刈りをするアーティスト
しかし、そういった町おこしが行われている背景には、 著しい過疎化の問題があります。とりわけ中山間地域は限界集落と言われ、10年20年先に、今ある人々の暮らしや風景がそのまま在り続けるか定かではありません。
ここでは自然とともに人々の暮らしが営まれています。自然と人間の活動のバランスが変化すれば、築100年の家も植林された森もすぐに荒れ果ててしまいます。
古川さんはその記憶を残していくために、版画や絵を描き、歴史の調査発掘を行ってきました。
古川利意さんは会津を愛し、この地域のくらしを描き続けてきました
50年間毎年、年賀状として描き続けた会津のお正月の風物画(版画)
戦時中の暮らしや学校の暮らしを描いた記録絵
子どもの頃に経験した年中行事を描いた色紙絵
2006年〜2012年に描かれた絵日記
残した作品の数は約500点にものぼります。
古川利意さんと親しい友人であり、古川さんの作品の多くを所有する小野木麗子さんの発案のもと、2019年に西会津国際芸術村で古川利意さんの個展が開催されました。その後、古川さんの作品を常時見ることができる場所をつくりたいという想いから、小野木さんのご自宅にある2階建ての蔵を活用して、古川さんの作品を保管、展示する美術館をつくる計画が始まりました。
古川利意さんは誰もが知っている有名なアーティストではありませんし、その作品が美術史のどこかに位置付けられるわけではないかもしれません。けれども地域の記憶として描き続けられた絵に他にはない価値を感じ、私、西尾も計画をともに進めています。
古川さんの作品を地域の現状や風景と重ね合わせることで 「今ある暮らし」を見つめ直すこと、また「本質的な暮らしの豊かさ」を考えることのきっかけを作れないかと思ったのです。
さらに、地域資料から現代美術まで、関連した企画展示ができるスペースも併設することで、古川さんの作品をさまざまな角度から掘り下げたり、新たな関係者を増やしていくことを考えています。
古川利意さんと小野木麗子さん(2019年に開催した西会津国際芸術村での個展にて撮影)
改装予定の小野木家の蔵は、明治6年に建てられた防火・防湿の土蔵造で、かつては大事な家財道具や冠婚葬祭で使用する道具がしまわれていました。
会津地域では、蔵を建てることが一人前の証とされ、数多くの蔵が建てられてきました。しかし、地域人口の減少とともに空き蔵は年々増加傾向にあります。かつてのように母屋で冠婚葬祭を行う習慣もなくなったため、小野木家でも蔵で保管するもの自体が減ってきたようです。そこで
歴史ある蔵を活用し美術館に転用することとなりました。
防火・防湿といった蔵の持つ特性は、美術作品の保管や展示にも適しています。また非日常空間でもある蔵での作品鑑賞は特別な体験になるはずです。
1階部分は…
多目的ギャラリー
例えば、
・会津に関わる現代アーティストの展示
・民具・工芸の展示
・地域の歴史を振り返る写真展 など
地域の人たちでも簡易に使えるとともに、アーティストによる本格的な展示にも対応できる仕様を目指します。展示用の白壁、照明を設置し、また手摺や空間の一部に地元の職人、アーティストの手仕事を施していきます。
2階部分は…
常設ギャラリー
・古川利意さんの作品や資料の保管・展示
古川利意さんの作品サイズに合わせた、保管兼展示するための什器を設置します。また4分の1のスペースを作品の保管ペースとして仕切ります。
蔵の改修設計を担当する小泉立と申します。
改修を依頼された蔵は、明治6年に建てられて以降、使われ、手を入れられ続けることで維持されてきました。直近では15年ほど前に、小野木さんの旦那さんの幼馴染でもある棟梁によって改修が行われたようです。
その造りや佇まいには築100年を超える長い歴史を感じる一方で、建築の状態としてはとてもきれいに、丈夫に維持されていることに驚かされます。おそらく大切に使われてきたのだろうと思います。
古川さんの絵と同様に、こういった地域の資源を残していくことの大切さを感じています。 オンラインが主体になりつつある社会でこそ、逆にローカルであること、限られた情報であることが貴重になってくるはずです。その場所で体験しなければ知り得ないこと、検索しても出てこない情報、画像、絵。
さらにそこに 現代美術を同居させるという試みに、地域の人たちにとっても、県外からの鑑賞者にとっても、そして作家にとっても、新たな気付きや価値をもたらしてくれることを期待します。
連綿と続いてきた蔵の歴史を、また新たな形で紡いでゆく改修にできればと思っています。
雪に埋もれる冬の蔵
西会津町では、西会津国際芸術村の取り組みをはじめ、多くアートプロジェクトが展開しています。
例えば…
・西会津国際芸術村
西会津国際芸術村は、廃校となった木造校舎に海外から芸術家を招き、住居を兼ねたアトリエとして活用し、芸術を通した国際交流や、都市と地方を結ぶ交流の拠点として平成16年に開村したアート施設です。一般社団法人BOOTが町から管理委託を受け運営を行なっており、地域の特性を活かしたアート企画や公募展をはじめとした展覧会を行なっています。近年の活動に「利意せんせいの版画・絵展 〜会津の風物〜」、まちなか演劇「銀河鉄道の夜」等があります。
(WEBサイト→ https://nishiaizu-artvillage.com/aboutniav/)
・NIPPONIA楢山
築120年以上の蔵と納屋をリノベーションした、集落に“暮らせるように泊まれる”宿。地域で活躍するアーティストや職人とコラボレーションした部屋もあります。
(WEBサイト→ https://team.nipponia.or.jp/areas/narayama/)
・西会津中学校アーティスト・イン・スクール
アーティストやクリエイターが学校に出向き、公開制作・展示などを行うことで、子どもたちに新しい出会いと交流を生み、多様な価値観の創造や表現力、コミュニケーション能力を培う取り組みです。
(WEBサイト→ https://aisaisn.wixsite.com/nais)
そのほか、演劇や伝統和紙の再生、古民家のリノベーションなど、様々なクリエイターが町内で活躍しています。
西会津町出身の演劇作家、星善之(ほしぷろ)による小学校公演のようす
この美術館も、地域とクリエイターを結ぶ1つの交流地となる場所づくりを目指します。この計画をきっかけとして、まだまだたくさん眠っている空き蔵の保存・活用の促進にも繋げたいと思っています。
西会津国際芸術村スタッフの長橋です。
年々、西会津町を往来する若いアーティストが増えています。ここで培われてきた風土に魅力を感じていることが大きな要因でしょう。その一方で、地元の方にとっては「アート」という言葉に距離感があるのも確かです。しかし、彼らも古川さんの絵を見ると懐かしみ事細やかに昔語りを聞かせてくれます。
様々な視点から郷土について絵や言葉で表現した古川さんは、今の言葉でよべば「アーティスト」だとも言えるでしょう。古川さんの活動を見てから、「アーティスト」は特別な存在ではなく、自分と同じく暮らすこと/生きることの手がかりとして表現することを選んでいるのだと思いました。
西尾さんがこのプロジェクトを始めたように、今を生きるアーティストたちが、古川さんの遺した作品に触れ、風土を育んだ土地を感じ、その共鳴において新たに表現を残していく。そこには、暮らしの糸を未来へと紡いでいくことの手がかりがあるのではないでしょうか。
現在〜雪解けまで、3月ごろ
蔵の整備と古川利意さんの作品整理
改修案熟考
1階で展示する内容決めを行っています。
雪が溶けてから、4月
蔵改修案決定・施工、展示什器の制作を開始する予定です
展示準備
会津の春本番、5月〜6月ごろ
古川利意記念美術館「農とくらし(仮称)」開館予定です!
蔵の清掃
古川利意さんの作品整理
蔵の模型
クラウドファウンディングで資金調達が達成されなくても、来年を目処に施設のオープンを目指します。開館後の資金の補填や場所を維持していくために、小野木麗子さんが営む茶房石竹花との連携を行い、入場料代わりとして茶房にてお飲み物やお食事を楽しんでいただくプランを考えています。
また町内の施設や活動と連携し「農とくらし」をテーマとした企画を行なっていきます。地域外からのお客様にも楽しく会津の文化・芸術を見て、知っていただくための工夫を考えていきます。
都美セレクション グループ展 2022 「ものののこしかた」
展覧会内容|記憶・伝承・物語といった「残存」されたものから感じた、閃きを捉えて表現するアーティストによるグループ展。本展では、中央と周辺の交換可能性を示すことで、主流からの自律性が保たれた「私たち」の記憶装置を創出することを目指す。こうした交換可能性を示すために、本展と並行して福島・会津地方に設立される古川利意記念美術館「農とくらし」〈コミュニティ・アーカイヴ〉と連携し、「アーカイヴ」の制度・形式・機能についても考察していく。
場所|東京都美術館 ギャラリーB
会期|2022年6月11日(土)〜7月1日(金)
9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
参加作家|新井 毬子、居村 浩平、岩崎 広大、菅野 歩美、辻 利絵子、西尾 佳那、畠中 瑠夏、古川利意
展示構成|一般社団法人コロガロウ / 佐藤研吾建築設計事務所
デザイン|福西 想人
主催|Summer Catch Salmon、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館
(情報の詳細は東京都美術館ホームページへ https://www.tobikan.jp/exhibition/2022_groupshow.h...)
赤坂憲雄
民俗学者
「農とくらし」創設プロジェクトに寄せて
やがて訪れる千人の村を思い描きながら、だから、その村にこそ小さな図書館や美術館が欲しいと心から思うのです。古川利意さんについて語る人は、一人の例外もなしに、幸せそうに微笑んでいることに気づいたのは、いつのことでしたか。古川さんはとても会津の人たちから愛されているのです。これはとても大切なことです。どんなに大きな権威や権力でも、愛や信頼が築きあげるものにはかないませんからね。だから、わたしは古川さんの名前に誘われて、小さな美術館の誕生の現場に駆けつけたくなるのです。きっと、茶房石竹花のように気持ちのいい空間になることでしょう。楽しい広場が生まれることを、こころより願っています。
遠藤由美子
奥会津書房主幹
古川先生は私たちの中に生きていらっしゃる
古川先生は、私設図書館「ふくしま本の森」が大好きでした。90歳を過ぎても、雨の日でも、いつも突然バイクを駆って本の森に来られました。一言でも多く先生の言葉を聞きたくて、最晩年は、毎週誰かが送迎をして、先生を連れ出すのでした。
古川先生の講座は、いつもいっぱいになりました。資料のレジュメやカレンダーなどの裏面に描かれた洒脱な絵は、いずれも、決して手を抜かない精査された作品でした。
英語と音楽以外は、なんでも答えが返ってくる安心感の中にいた私たちは、先生の全き不在という現実を忘れることが多々あります。
古川先生のバイブレーションに満たされた美術館で、また、先生にお会いできると胸を膨らませています。
矢部佳宏
ランドスケープアーキテクト / 西会津国際芸術村ディレクター / 一般社団法人BOOT代表理事
利意先生の作品は、会津の先人たちの知恵であり、語り部であり、風土と共に生きることのなんたるかを教えてくださる教科書でもあり、貴重な民俗資料でもあります。そして、あたたかみのある素朴な絵や版画は、先生の人生を反映したようなものばかりで、そのほっこりとしたイメージの裏側には、郷土への強い情熱や愛が込められていました。
今回、西尾さんがこの素晴らしい作品たちを常設展示する小さな美術館を計画していると聞き、本当にありがたい気持ちでいっぱいになりました。
風土を物語る先生の作品と、今を生きるアーティストたちの新たな感性が融合した素晴らしい美術館になることは間違いないと思います。心から応援しています!
古川さんの作品や資料は、地域の記憶、自然と人との調和、人と人の暖かな関係性など大切なことを教えてくれます。コロナ禍によってオンラインやリモート中心の生活になり、コミュニケーションの方法に距離が生まれてしまったいま、それらはとても色鮮やかに見えるのです。
古川さんは、「本当の豊かさ」を想って、くらしを描いて残したり、歴史を調査してきたのだと思います。この美術館設立によって、古川さんの作品を長く保管するための環境を整えることはもちろん、 多くの人に実際に会津の地に訪れてもらい、古川利意さんの作品やアートを鑑賞してもらうことで、「豊かなくらし」に想いを馳せてほしい。そして何よりも地域の人たちが元気になる場所にしたいと考えています。
しかし、
クラウドファンディング資金内訳
改修工事補填:約50万円(壁の補修・取り付け、什器の制作、外壁の補修)
照明設置:約30万円
展示備品購入:約20万円
企画運営費補填:約20万円
リターン費用:約20万円
クラウドファンディング手数料
目標金額を超える資金が集まった場合は、
今後の美術館での企画の補填費用として使用させていただきます。
より良い場所にするために応援よろしくお願いします!
古川利意さんの作品を手元で鑑賞できる本やカレンダーから、実際に美術館や地域に足を運んでいただけるような宿泊や地域ツアーまで用意しています。「リターン」を選択した後に、ご自身で好きな金額に上乗せすることも可能です。
・お礼の手紙 (美術館招待のお手紙)
お礼の手紙をお送りします。美術館の招待状も兼ねていますので、お手紙を持って、ぜひ美術館にお越しください。
・古川利意さんの絵日記ポストカード
現在制作中のため、お見せできるポストカードのイメージはありませんが、版画、色紙絵、絵日記の作品の中から5作品をポストカードにし、お渡しします。
・古川利意さんの年賀版画集(ふくしま本の森 出版)
2019年にふくしま本の森から出版された年賀版画集。会津の正月(伝統行事)を描いています。
行事の説明も添えてあり、楽しく会津の伝統行事を理解できる本になっています。
・古川利意さんの絵日記の日めくりカレンダー(31日分)
現在制作中のため、お見せできる日めくりカレンダーのイメージはありませんが、2006年から2012年まで描かれた絵日記約300枚の中から31作品でカレンダーをつくります。
・「茶房石竹花」のランチ
美術館の発起人、小野木麗子さんが営む「茶房石竹花」の特性ネパールカレーのランチセット(ドリンクとデザート付き)を楽しめます。
ネパールカレーはネパールの7種類スパイスと西会津産ミネラルトマトをふんだんに使った優しい味のカレーです。
・西会津産 減農薬「竹酢米」
冷めても美味しい西会津奥川産のお米です。生産者の岩橋義平さんも集落を活気付けるため、地域おこしを頑張っています。ぜひ応援してください。
・農家民泊「かたくり」
美術館の発起人、小野木麗子さんが営む農家民泊です。(美術館になる蔵の隣です)
集落の暮らしを体験しながら、ゆったりとした時間を過ごしたい方に。(1泊2日朝・夕付き)
・「NIPPONIA楢山」宿泊
築120年以上の蔵と納屋をリノベーションした、集落に“暮らせるように泊まれる”宿。特別な時間を過ごしたい方に。
・西会津奥川ツアー
小野木麗子さんの案内で美術館の周辺地域を巡ります。ツアー内容はコレクター様の希望に沿ってご案内します。(アートや民芸に興味がある、景色が綺麗な場所に行きたい、神社やお寺を見たい、集落巡りをしたいなど...)
3000 円
5000 円
5000 円
8000 円
8500 円
SOLDOUT
10000 円
15000 円
SOLDOUT
20000 円
35000 円
残り5枚
50000 円
残り5枚
80000 円
残り3枚
200000 円