残り21日。福島県南相馬市の本屋フルハウスで、朗読会
vol. 5 2019-06-08 0
フルハウスプロジェクトです。
昨夜の柳美里のブログエントリー「お願い」を受けて、たくさんの皆さんからご支援をいただいております。本当にありがとうございます!(167人のご支援、3,146,358円。達成率18%)
本日6月8日は、フルハウスの「離れ」で読書会を行いました。
2016年6月に出版した「ねこのおうち」が、文庫版として6月6日に発売されたのを機に、昨年の夏以来、久しぶりのフルハウス土曜イベント開催となりました。
地元・南相馬市のほかに、隣の相馬市、いわき市、福島市などから12人の方がご来場くださいました。中には高校生やいわき市で英語教師のサポーターをしているニュージーランドの方も。
「ねこのおうち」の中の1章を、一段落ごとに参加者全員で、交代で朗読します。
柳美里の朗読を聴くつもりで来ていたお客さんは、参加型のイベントに驚かれていらっしゃいましたが、自分の声に出して読んだり、周りの人が読むのを聞くことで、一人で読むのとはまた違う感覚を味わっていただけたようでした。
朗読の後には、参加者のみなさんの「(猫に限らない)ペットや動物の思い出」を話していただきました。「ねこのおうち」を朗読することで蘇ってきた皆さんの思い出は、幼少のころのものも多く、柳美里からも「動物や食べ物の思い出は、子どもの頃の記憶を呼び起こす」という話も。
なお、この朗読会の様子は、6月21日(金)放送のNHK「あさイチ」で一部ご覧いただけます。お楽しみに。
最後に質問や感想を、となった際に、地元の女性が語ってくれた言葉が印象的でした。
「フルハウスの本の並びやセレクトは、本屋というより美術館みたいで、とても美しい。一冊本を手に取ると、次々にそこからつながる本が現れて、揃えてしまう。フルハウスのおかげで、本を読む楽しみを思い出しました」。
それに対して柳美里も、
「ジャンルごとに並べるというよりは、連想ゲームのように、その本から想起される内容のものを並べている。だから選書はすごく大変。普通の本屋は、新刊がたくさん並びますが、新刊だからと言っていい本だとは限らない。『その人にとっての新刊』であればいいので、本とお客さんの仲人をしているような感覚」と答えていましたよ。
今日のようなイベントを、増設されるブックカフェでは定期的に行っていきたいと思います。
是非、「協働者」になっていただければと思います。