「神山の味2018」品種名が決まりました!
vol. 1 2018-05-24 0
「神山の味2018」の米づくりが始まりました。今年の日本酒づくりに向けて育てるお米の種類は「日本晴」!名前を呼ぶだけで元気に、活力を与えてくれそうなお米です。
「日本晴」に決まった理由は、大きく次の3つの理由によります。
- 昔、よく神山町で作られていたお米
- お酒づくりに向いている飯米(ごはん用のお米)
- もっともおいしく育てられるお米
1. 昔、よく神山町で作られていたお米
神山町では、昔から「日本晴」という品種のお米をつくる人が多かったそうです。神山町の気候に合っていることはもちろん、地域の人たちにとって馴染みのあるお米です。来年、みんなで乾杯する時には「あぁ〜あの米か〜」「へぇ〜日本酒にしたらこうなるんかぁ」って地域の人たちにもより興味を持ってもらえると期待しています。
2. お酒づくりに向いている飯米(ごはん用のお米)
昨年「神山の味2017」のお米は「イクヒカリ」という飯米でした。一般的にお酒づくりには使われないお米です。今年の「日本晴」も同じく飯米ではありますが、そのなかでもお酒に向くといわれるお米です。昨年、フードハブの日本酒づくりで麹を一緒に作っていただいた「三芳菊酒造」さんで「日本晴」を使った日本酒がつくられていることからもわかります。よりお酒に向いたお米で、よりおいしい日本酒をつくりたいと思っています。
3. もっともおいしく育てられるお米
わたしたちの日本酒づくりは少量生産で行います。新たな品種を育てようとすると、今の機械では対応できない部分に、新たな投資(機械や設備)が必要になることがわかりました。少しだけつくるために新しい機械に投資するのではなく、自分たちが持っている環境でもっともおいしく育てられる米の品種を選びました。背伸びしない、初期投資なくすぐに取りかかれる、これが「日本晴」に決めた理由です。
わたしたちが考えているのは、自分たちの日本酒をつくる、その先にある未来です。今、フードハブがチャレンジしている日本酒づくりは、地域にあるものや環境を生かして「小さいものと小さいものをつなぐ」ことをコンセプトにしています。それが地域を支え、自分たちの身の回りをよくしていく未来に繋がっていくのではないかとも考えるからです。クラウドファンディングでご支援いただいたお金は、お米をつくるための新しい機械に投資するのではなく、同じような思いを抱いている人たちと「一緒に育てる」「一緒につくる」「一緒に食べる(飲む)」「一緒に考える」「分かち合う」ために使っていきたいと考えています。
「日本晴」の米作り、始まりました。
今年の酒米「日本晴」は無事に「もやし」の状態まで成長したあと、日の光を浴びて「緑化」の瞬間を迎えました。農業指導長の茂さんが「一番好きな瞬間」と言うくらい、貴重な、そして美しい景色が見られます。皆さんにもその景色をお福分けします。
農業長の白桃は、この「日本晴」を育てることで、地域の人たちからかえってくる反応が楽しみだと話しています。
ー「日本晴を植えるんよ」とお年寄りに話をすると、「懐かしいなぁ、昔はよく育てよったもんなぁ」、「日本晴はな、こんな背が低くて山でも育てやすいんよ」と口々に話しをしてくれるくらい、町の人に馴染みのあるお米です。そんな思い出の詰まった日本晴を、再び神山で育てて、そのお米で日本酒づくりにができるように、これから約半年間しっかりと育てていきたいと思います。(農業長 白桃薫)ー
わたしたちの進めている「日本酒プロジェクト」の詳細はこちらにも書いています。
コンセプトは「小さいものと小さいものをつなぐ」。
少量生産と少量消費をつないでいきたい。それを実現するための小さな取り組みです。クラウドファンデイングでご支援いただいたお金は、続けていくための、そして地域やその周辺の皆さんと一緒に進めるために使わせていただきます。
みなさまのご協力、ご支援、よろしくお願いいたします!
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