「あの男」が帰ってくる。:亀井岳
vol. 23 2017-09-25 0
前作『ギターマダガスカル』、孤高のギターリスト、テタが飛行機を降りて会うのはタンルイ人のレマニンジ。ぼさぼさの髪にいかつい顔、突然出現する彼のルカンガ(ヴァイオリン型楽器)と歌、そして不思議なチャントに強烈なインパクを感じた人は少なくないはず。そのレマニンジですが、『ヴァタ 〜箱あるいは体』において重要な役どころとして出演しているのです。
彼の自宅は、マダガスカル南西部の街、チュレアール。そこからロケ地まで、フロントガラスに〝レマニンジ楽団ご一行〟と書いたぼろぼろのランドローバー・ディフェンダーで数日をかけ来てくれたのはいいが、想定外の親族を多数連れて来るとはまったく予想出来ませんでした。
しかし、彼の出自や音楽のルーツを知れば知るほど、現在マダガスカルで、彼ほど謎とオリジナリティを併せ持つミュージシャンはいないのではないかと改めて感じることになりました。まだ多くを明かすことは出来ませんが、この画像をまずは見ていただきましょう。
ど真ん中、誕生日に注目、00/00/1959、つまり1959年0月0日生まれなのだ!