高矢・有働らが参加「AJiMi WORKs」の過去公演紹介!
vol. 1 2020-06-04 0
『聖典の王様』
脚本の高矢と演出の有働のペアで創る作品は今公演の『SANSO』で5作目となります。毎度毎度、演劇はこれで最後かもしれないと思いながらやっていますが、このペアで続けて3年目に入りました。
『聖典の王様』はそのうちの2作目にあたります。
幼い頃から本を読めと言われながら育てられ、若くして大手出版企業の取締役まで上り詰めた天才の葛藤を描く話です。
世界の様々な文学作品を軸にして書かれていて、作中、様々な名セリフの引用がされています。響きが大変美しく、カッコ良くて、聴いていて楽しい。しかしながら、演出の有働も役者もそれら名作をほとんどを知らなかったためにいささか難解で、今までで一番噛みごたえのある脚本でした。
舞台は大金持ちの邸宅ということで、中心に螺旋階段を据えた舞台美術となりました。
これが、
「螺旋階段を使いながら、複雑に絡んで行く人間関係をますます面白く見せて行く舞台美術。」
と称していただくなど好評で、今ではこの作品の忘れられないトレードマークとなっています。俳優のいる高さや視線が目まぐるしく変わり、みているお客さんにとって視覚的にも大変楽しめる作品になったと思います。
『SANSO』演出
有働岬
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