初東京進出！
京都の若手演劇集団・劇団FAX第11回公演『まばたき』応援プロジェクト！

過去公演紹介

　『恋愛相談所』

　この作品は、公演としては劇団FAX・後付け合同主催公演『サフランライス』という題名で上演されました。

　この企画は、京都の若手コメディ集団の雄・後付けさんとご縁があり、劇団速度さん・劇団愉快犯さんと合計４団体で20分の短編作品を持ち寄って上演しました。縛りはざっくりと「コメディ」。

　我々が開幕を務め、劇団速度さんがまさかの無言劇を行い、劇団愉快犯さんは安定のコントを行い、後付けさんのおしゃれな笑いで締める、他に類を観ないショーケース企画となりました。

　後付けさんとはこの企画以降も仲良くしてもらっています。京都のコメディ団体のなかで、間違いなく抜きんでた存在である後付けさん。まだご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、是非、ご覧になってみてください。

　さて話を戻しまして、そんな後付けさんと合同で主催した『サフランライス』。

　我々が持って行った作品『恋愛相談所』は、これまでの劇団FAXとは打って変わって、スーパーハイテンション・スーパーハイテンポのコメディを行ました。この前まで『寒い冬が来る』とかいって舞台上でまったりおでんを食べていた人たちとは思えない演目を披露しました。お客さんに笑う暇を与えないくらい連続で意味の分からぬギャグを言い続け、お客様も20分にして50分くらいの疲労感を得たこと間違いなしでしょう。終演後、お客様に「狂気的で怖かった」と言われました。しかし一方で、作演出を務めた玉井は、稽古中も本番中も今まで作ってきた芝居の中で一番笑っていたといっても過言ではありません。それもまた狂気的だったのかもしれません。なんにせよ、これまでインテリジェンスを前面に出して、クールなイメージを持っていた玉井が本当は狂気に満ちた人間であることが世間様に広まってしまいました。

　玉井は『恋愛相談所』が気に入ってしまい、これ以降、劇団FAXはハイエネルギーナンセンスエンターテイメントの道を進んでいくのでした。

　いい意味でも悪い意味でも劇団FAXの転換期となった幻の作品『恋愛相談所』でした。