残暑お見舞い申し上げます
vol. 3 2020-08-29 0
皆様こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。研修生の角です。
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、灼熱の夏が今終わろうとしています。
ここ半年で随分、世間の「当たり前」というものが変わってきたように思います。
今や夏でも、マスクをすることが当たり前。
テレビでは、パネル越しでの対話や、リモート出演、マウスシールドの着用など、
少し前であれば何かの企画かしら?と考えてしまうような演出が、今では「当たり前」になっています。
もちろん、演劇界も然り。懸命に稽古し、お客様を呼んで、舞台上で演じる姿を見ていただく、ということを「当たり前」として生きてきた私たちにとって、
お客様に来ていただくことが出来ないというこの状況、人が集まる=密、クラスター。
どれだけ稽古をしても実際に生で見ていただくことが出来ないという今の「当たり前」は、もちろん予想だにしていませんでした。
また、同時に、こんな状況なのに演劇をやっている意味、というものを非常に考えさせられた時期でもあります。
いつか舞台ができる、いつかお客様の前に立てる、というのはもしかすると幻想なのかもしれません。
コロナ禍がいつ収束するかわからない、考えたくありませんが、2年後、3年後、また新たなウイルスが発生するかもしれない、
もしかすると日本中を襲う天変地異が起きるかもしれない、など、考え出すとキリがありませんし、未来のことは誰にも分かりません。
それでも、
もし「いつか」が来たなら。
先輩方が培ってきた演奏舞台の芝居を、もっとたくさんの人に見てほしい。
けれどそれが演奏舞台の芝居であるためには、どれだけ未来が見えなくても、いつかがくるかわからなくても、絶えず身体も心も鍛錬しておく必要があります。
有難いことに、このクラウドファンディングでは非常に多くのご支援を頂いています。
ビニールシート越しではありますが、今も稽古ができているのはひとえに応援してくださる皆様のおかげだと思っています。ありがとうございます。
ご支援いただいた方々に、少しでも恩返しできるよう、日々、できることはなにか模索を続けています。
昔の「当たり前」に戻れるとは思っていません。
でも、今の「当たり前」だと、お芝居はできない。
では、未来の「当たり前」はなんなのか。
かつて皆様とともに過ごした劇場で、また新たな挑戦をして行くのか、あるいはなにか違った形になっていくのか…。
どんな形にせよ、皆様に恩返しする方法を見つけていきたいと思っています。
どうか今後とも温かく見守っていただけると嬉しいです。