稽古、順調です。
vol. 18 2015-08-27 0
気がつけば秋風が心地よく、稽古場でも「あー、夏が終わっちゃったねえ」と皆が少し寂しげに呟いている毎日です。
(仮)の事情、2週目からは、中央区にある水天宮ピットという施設の稽古場に移りました。
この稽古場は、廃校になった都立高校の校舎をリノベーションした施設で、東京芸術劇場が運営しており、格安で長期間使わせてもらえるので小劇場団体からもとても人気があります。
申し込みをして審査があって、利用許可がもらえれば、それだけで制作費も大きく変わってくるので、今回も「ピットが取れた!」となったときには制作チーム一同大喜びでした。
最近、東京都ではこうしたリノベーション施設が増えていて有り難い限りです。
施設の中にいくつも稽古場があって数団体が同時期に使用しているので、たいがいどこかに知った顔がいて、休憩中に「お、そっちはいつから?」なんてチラシのやり取りをしたり、お互いの仲間を紹介し合ったり、さながら演劇村の様子もあって、ピットでの稽古は毎日楽しく進んでいます。
稽古の様子は、本読み・解釈稽古から展開して、水天宮ピットの稽古場には図面を元にした寸法が劇場の舞台と同じように採られ、平台を敷いて公演のセットに少し近くなっています。そこでは、台本を持ったまま場面を立ち上げていく稽古になり、衣装や小道具なども少しずつ取り揃えながら毎日1〜2場面を作ってきて、昨日ようやくラストシーンまでが出来上がりました。
「このセリフのここのところで、こっちから登場して」とか、
「このセリフは、手にしているものを、ここに置いてから」とか、
「そのセリフはもっとこういう気持ちで」とか、
そもそもの戯曲に近い部分を立体的にするための演出をつけていく段階です。
衣装や小道具が演技の上で邪魔にならないか、着替えの時間が取れるのかなど、
これからは、そうやって作った段取りを基本に、同じ場面を細かく繰り返していき、その都度の変更や新しい発見を皆で膨らませていきます。
今は制作の手伝いをしている高校生たちのチームがいて賑やかな稽古場ですが、夏休みが終わって9月になると、ひっそりしてしまうのでしょう。
稽古場付きをしている高校生からの稽古場ルポも夏休みの自由課題として提出される予定ですので、こちらはコレクター様限定公開でお届けします。楽しみにしていてください。
ユニオン・プレミアム②以上のコレクターの皆さんには、募集が終了した後にプレイベントのご招待がありますが、稽古が佳境の時期でもあり、これまでのような形でのイベントを催すのは難しいと思われますので、日頃関係者しか目にすることのない稽古場の見学ができるよう、考えています。
稽古場で視るそれと、実際の劇場での舞台の違いは、同じことをやっているのにかなり違って見えますので、是非この機会に覗いて戴けたらと思います。
詳細が決まったらまたお知らせしますので、どうぞ楽しみにお待ちください。
また、プレミアム③以上のコレクター様の特典となっている特製バッジも、デザインが決まって製作に入りました。ノベルティーグッズなのでゴージャス!とはいきませんが、日常で帽子やバッグにつけられるような可愛らしいバッジが出来上がる予定です。
そして、プレミアム⑤以上のコレクター様の特典となるメイキングDVDも、稽古の合間に佃さんにインタビューさせて戴いたり、貴重な映像がどんどん撮影されています。
ちなみに、すでにコレクターとしてご支援くださっている方にも追加のご支援があった場合には、トータルして特典をお付けします。
「(仮)の事情」プロジェクト、MotionGalleryでの募集も残り9日となりました。
まだまだご支援が必要です。
新しい刺激を求めている方や、お芝居に興味を持って下さる方がおられましたら是非このプロジェクトをご案内戴けますよう、どうぞよろしくお願い致します。
アンファンテリブル 前川麻子