エコビレッジが自然破壊ではないのか?
vol. 3 2022-01-04 0
今回、エコビレッジを創るということを決めてから
いろんな質問を送っていただいています。
その中で、エコビレッジを創ること自体が
自然破壊なのではないのか?
という質問をいくつかもらいました。
エコビレッジが自然破壊ではないのか?
ということに対して、
私が想っていることを書いてみたいと思います。
皆さんは、自然破壊とはどのようなイメージでしょうか?
私たちのエコビレッジの土地は、
その土地に住んでいた人が都会に出て行ってしまい
空いていた場所です。
なので、そもそも原生林のような場所ではありません。
その土地は、土地の半分は砂地で、
アカシアの木に覆われ始めていて、
サバンナになるというよりは荒れている土地です。
その土地で、私たちは、アカシヤの木を少し減らし
水を流し緑を増やそうとしています。
砂地に、木の葉や動物のフンを集め土づくりから始めます。
畑も森も作ります。
私の中でのイメージは
「生きろ!そなたは美しい」
とヒーローがいうあの映画の最後のシーン。
自然をつかさどっていた神様が死んでしまい大地も死んでしまうものの、
神様が顔を取り戻し、息を吹き返し、再び大地に命が吹き込むシーン。
あの再生シーンをみて、自然破壊だと思った人はいないではないでしょうか。
私たちはエコビレッジの土地で
あのシーンを何年か、かけてやっていきます。
自然のかたちを変えてしまうことが
自然破壊と思っている方もたくさんいると思います。
でも、自然と思っているものも、
それ自身で勝手に生き死にを繰りかえしています。
私が学生時代に森林生態の研究していた場所である
屋久島では、毎年台風が来るたびに
森の奥でがけ崩れが起き、
相当な面積の森林が失われます。
でもそれは次の森への再生だったりもします。
ちょっと話はそれるかもしれませんが、
人と自然という間に壁を作っていくほど、
地球は広くないと思うのです。
地球規模では人が増えすぎている今、
私たちはどうやって暮らしていくのか
選択する必要があるように思います。
その選択が知らず知らずに
自然をコントロールしていると思います。
人も動物。
私たちが本当の意味で居心地がいいと感じられる環境というのは
動物にもそれほどダメージを与える環境ではない。
私たちが感覚を研ぎ澄まして、
それぞれの場所で
心地よいものを大切にできたらいいですね。
私はタンザニアの何もない0から挑戦できる場所で
その心地よさを追求していきたい。
その心地よさをアフリカへ広げたい。
もしかしたら、
水道設備や下水設備、そして電線に繫がらない暮らし。
この経験は日本の限界集落での暮らし方などへも
モデルになるかもしれない。
夢は大きく。
タンザニアと日本でつながりを感じられたらうれしいです。
地球人として、
100年後の地球まるごと心地よい環境が残っていることを
目指したいと思います。
皆さんも一緒に心地よい世界を作りましょう。