あたたかく豊かな時間「対話型の読書会」レポート
vol. 15 2022-11-29 0
みなさん、こんにちは。オズとも子です。
正直ふたをあけるまでドキドキしていたのですが、2日間にわたるクラファンリターン読書会に多くの方が来てくださり、懐かしい顔や、初めましての方など、お話しできてうれしかったです!!
イラストを描いた万里子さん、表紙デザインの愛さん、表現をつけてくれたみっちゃんの人生から、この本に繋がってくるストーリーにじんわりしたり、参加してくれたみなさんの、自分の人生や家族と繋がっていくストーリーに、うんうんうなづいたりする、あたたかな時間となりました。
読書会は、どのレイヤーで物語を見るか?が人によって違うので、感想も違うところがとても興味深かったです。
「主人公の心の話として読む」
はもちろんあると思うのですが
「自分の心の中だとしたら?」として見て、自分の心と重ね合わせて見てみたり
「この物語が、この社会を現しているとしたら?」
という視点で見て、民主主義とか資本主義を描いてるのでは?みたいな意見もありました。(著者の私としても、いまの世界や社会を象徴的に書いた部分があります)
また、私からもうひとつ付け加えるとすれば
「この物語そのものが、誰かの心の中だとしたら?」
と考えて、物語を見てみると深みが出て面白いです。
と、上記のどの構造で見ても味わえるマトリョーシカ構造の物語となっています。
自分が見ていた構造以外の視点があれば、その視点で物語を読んだり考えてみるのも、物語がとても立体的に見えてきて、おもしろいと思います。
また「最後、男がどうなったか?」の意見がそれぞれ違うのも、すごくいいことだと思っています。
なぜならこの物語は全部が決められた物語ではなく、その人が創る部分があって成り立つあなただけの物語。
「最後、男がどうなったか?」の解釈も、自分の心に響く箇所も、5年後10年後のあなたが読んだら、今と違う解釈や感じ方をすると思います。
自分が変わると、アリスとテレスの物語の解釈もどんどん変化してくると思いますので、自分の変化や時代と共にそれを楽しんでいく本にしてくださいね。^^
読書会当日は
「自分がこういうことを知らずに大人になって苦労したので、ぜひ子ども時代に知ってほしい物語」
「映画やミュージカルになったらいいのに」
「学校が数十ねん前と変わっていなくて、自分の
子どもの学校の先生に読んでほしいと思った」
「まずは大人から変わらないから、大人にこそ読んでほしいと感じる」
「本の制作秘話が聞けて、本をナデナデしたくなった」
「黒か白の間のグレーが豊富にある事で、デッサンは素敵になるので、グレーの幅は重要」
「紙芝居、絵本になったらいいのに!」
などなど、本当に色々な感想を聞くことができて、こころあたたまる、楽しい読書会になりました。
みなさまの応援のおかげで出来た本ですので、今後もしオンラインなどでアリスとテレスの物語の読書会をやる方がいたら、わたしも時間があえば顔を出しますので気軽に教えて下さいね。
1月には出版記念イベントとして制作陣も顔をそろえ
「マダム・イリーニからの招待状」ということで
神田駅から徒歩1分の素敵な場所で
藍色の墨で描かれた原画展を見つつ対話型鑑賞や
心を旅するワークショップ
マダム・イリーニのお茶会、などを企画しています。
1月21日(土)11時~18時(出入り自由)
自分のこころをまず豊かにするところからスタートする2023年にしたいなあという方は、ぜひお越しくださいね。
来年は、リアルでもぜひみなさんとお会いして、直接語り合えたらうれしいなあと思っています。^^
オズとも子