「愛玩拒否」の人形作家、土井典。評伝発行プロジェクト

こんにちは。ＤＦＪプレスの羽関です。

「愛玩拒否」の人形作家、土井典』発行プロジェクトの終了も残りわずかとなりました。
目標額に達してからストレッチゴールを設定し、POD（プリント・オン・デマンド＝必要分だけを印刷）ではなく、紙での印刷を目指しています。

ただいま印刷について具体的に検討を進めています。ストレッチゴールに到達せず持ち出しがあったとしても、当初デザイン料などにあてようとした支援額を紙の印刷代にあてたいと考えています。
これにより、デザインは自力および協力デザイナーで、できるだけリーズナブルに経費を切り詰めます。私もデザインに関わった『DOLL FORUM JAPAN』レベルのクオリティは維持します。

さらに原稿も改めて慎重に見落としをしたく、7月発行の予定を延期し、9月中の発行とさせていただくことにしました。お待ちいただいている気持ちを思うと心苦しいのですが、皆様のご理解を賜れば幸いです。

遅延がもたらしたものに、新しい情報との出会いもあります。
たとえば、支援者でもある大阪の書肆／珈琲舎アラビクのオーナーの森内さんがオークションで購入された土井典作品が、今までの資料のどこにも出てこないようなものでした。土井さんと仕事を共にした正法地美子さんに見ていただいたら、70年代の土井典初期作品で間違いないとのこと。
FRPでなめらかな塗装が施された作品と異なり、土井さんの手の跡を感じるような、また球体関節人形で試行錯誤をされたのかと思わせるような貴重な作品です。
このような最新の情報も内容に加えさせていただきます。

なお、6月22日横浜人形の家では、『夜想』の編集デザイン、発行をされているミルキィ・イソベさんと、この評伝を執筆している榊山裕子さんと私のトークイベントがあります。本プロジェクトでの特典の受付は終了しましたが、まだ空きがあると思いますのでご関心のある方はぜひおでかけ下さい。土井さんの貞操帯をつけて踊った舞踏家の小林嵯峨さんをまじえ、土井さんに関する大放談会になる予定です！
詳細
https://www.doll-museum.jp/14018

発行までしばらくお待ちいただくことになってしまい申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。