目標金額達成のお礼、そして、川上さんとのこと
vol. 1 2021-06-15 0
『ゼツボウガラス』企画・脚本の村口知巳です。
日曜日に開始しましたクラウドファウンディングですが、おかげさまで、たった1日で目標金額を達成いたしました。あまりにも予想外の早さに、僕も川上さんも戸惑ってしまいました。
何はともあれ、目標金額達成と『ゼツボウガラス』を応援していただき、心よりお礼を申し上げます。
『ゼツボウカラス』は、僕が2012年に群馬県で開催された伊参スタジオ映画祭のシナリオ大賞で審査員奨励賞を受賞したシナリオで、元々は実写を想定したシナリオでした。
ただ、ファンタジーと現実世界を行き来する世界観を実現するには、自主制作映画の規模と予算感では不可能だと判断し、『ゼツボウガラス』は作中の眠る女、ライムと同じように、深い森の中で眠ることになりました。
それから 7年後の2019年、渋谷TANPEN映画祭で監督作の『サウンド・リザバー』が選ばれて参加したとき、同じく『雲梯』というアニメーション作品で選ばれた川上喜朗監督に出会いました。
『雲梯』を最初に拝見したときに感じたのは、こういう言い方が正しいのかどうか分かりませんが、この監督は心地のよい孤独を表現しているな、という感覚でした。
孤独というのは、僕自身の作品にも共通して常に存在するテーマなのですが、僕の中で孤独というのは、いつも雲のように浮かんでる存在です。
誰かがそれを怖そうに見上げていたら「大丈夫、あれはコドクって言うんだけど、そんなに怖いものじゃないよ」と伝えられるような、そんな作品を作り続けていこうと、常々、思うのです。
勝手ながら、川上さんの作品にも、そんな僕の思いと同じよう感覚を持っている気がして、ふとした瞬間に、あの『ゼツボウカラス』を川上さんに作ってもらったら、きっと素敵なものになるのではと、そう思いました。
そして、渋谷TANPEN映画祭の打ち上げの際、皆んなが盛り上がっている居酒屋で、少し控え目にポツンと座っていた川上さんに「もしよければ、僕の書いた脚本でアニメーションを制作しませんか?」とお声がけしました。
そのようにして、長い眠りの中にいた『ゼツボウガラス』は再び、目を覚ましたのです。
目標金額は達成しましたが、まだまだたくさんの方に知っていただきたいのと、今後はストレッチゴール(追加目標)を設定して、さらにクオリティーをあげていければと思いますので、引き続きの応援何卒宜しくお願いいたします。
また、『ゼツボウガラス』について、どんな物語なのかご興味がありましたら、こちらをぜひ拝見していただけると、大変嬉しく思います。
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