出町座未来券
今はお誘いできない出町座から、ご自宅にいるみなさまへのお届け物

この取り組みにご賛同、ご関心くださったみなさま、誠にありがとうございます。

ページを立ち上げた初日に、早くも180名以上の方が出町座で過ごす【未来】を買ってくださいました。とてもたくさんの方に呼応して頂き、反応が気になって、一日固唾をのんで見守っていたスタッフ一同も、ほっとひとつ、息をついています。

出町座の現場の運営と、この非常事態に対する対応、検討などが並行し、なかなか皆さんに迅速なご返事やお礼をすることができず、申し訳ございません。ですが必ず、近々お礼と【未来】をお送りします。

本日（4/3）の出町座は、13作の映画を上映し、0名が3回、1〜2名の入りが5回でした。他の回もすべて一桁のご入場でした。

全13回上映で、1日のトータル40名です。

40名ってこれ、本来だったら『かぐや姫の物語』（今日初日）上映1回分の入りです。プラス12回『オズの魔法使』や『この世界の（さらにいくつもの）片隅に』や『彼らは生きていた』など別の上映があって、それだけお客さんが来てくれているはずということです。本来ならば。

これまでの経験値で、この感染症拡大の状況がなければ、1日でおそらく160〜180名前後のご来場があったと思います。つまり、今日も通常の7〜8割減収ということです。3月末からこの状態です。それは依然変わらず、これからも続くということです。非常に厳しく、恐ろしいですね……。

そんな中で、藁をも掴む思いで一気呵成にスタートさせた【出町座未来券】の販売に、こんなに多くの方のご支持を頂けていることは、大きな希望です。【出町座未来券】や他のご提供品は明日以降も、6月8日まではこちらでご購入いただけますので、ぜひ皆さまのお近くの方へも情報お知らせ頂ければ幸いです。

出町座は、現在感染症予防については基本的にこのような対策をとって、極力ひっそりと営業しています。

【感染予防】出町座にご来場のみなさまへ お願い
https://demachiza.com/news/6200

1回の上映につき、通常定員数の半数を、現在の定員数としています。
2Fスクリーンが定員48席なので、現状24席定員。
BFスクリーンが定員42席なので、現状21席定員。

今の対策は基本はこうですが、実際はそこまで席が埋まることがほとんどない状態です。
0人の回も多々あれば、それ以外の回も1〜9名程度のご来場状況なのですから。

それでも、1人でもお越しくださる方がいらっしゃれば、わたしたちは喜んで上映を始めます。
そこはそんなに苦ではないです。

ただ、今不安で心が重いのは、お客さまが多くお越しになりすぎてもあぶないし、全然お越しにならなくてもウチは瀕死になっていく、という断崖絶壁の綱渡りのような状態によるものです。

この悶絶状態をどうにか出来ないか？
いま、ちょっと（たぶん）効果的な考えが浮かび始めています。
うまく活用できるかどうか、いけそうなら現場に取り入れて、皆さまにもお知らせします。

今「これは画期的だ！」と思っても、翌朝になると「そうでもないな…」ということも多々ありますしね。「ボーイ・ミーツ・ガール」ですね。

また、長々と書いてしまいました。
お恥ずかしいかぎりです。

ともあれ、明日は4月最初の土曜日。
諸々注意は怠らず、明日も出町座を開けたいと思います。

今はお越し頂けない皆さんにも、また現場の様子をお知らせします。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。


出町座　田中・拝