進捗のご報告 vol.09 プロジェクト終了まで1週間をきりました。
vol. 9 2017-08-25 0
皆さま、こんにちは。
出町座(仮)オープン時期の繰り下げを先の進捗ご報告にてお伝えしましたが、クラウドファンディングの本プロジェクトは8月31日23:59をもって終了します。
つまり、プロジェクトの終了まで1週間をきりました。
個人的な感覚ですが、ここまであっという間でしたね。。
「まだ始まってもいねえよ」(from『キッズ・リターン』)
なんですが。
言葉の通りの意味で。
ここまでのところ、予想を遥かに上回る多くの方々に、温かいご声援とともに心強いご支援を頂いていて、立誠シネマの撤収&出町座立上げのめくるめくハードでスリリングな日々のなか、嘘でもおべんちゃらでもなく、ものすごく励みになっています。あらためて、本当にありがとうございます。
本プロジェクトの過程で、私たちが考え、踏み出そうとしていることが、単に趣味人の個人的道楽や、お仲間を守るだけの狭いコミュニティを築くということではないのだということを、あらためて感じさせてくれました。それは、これだけ多くの皆さんが、私たちの一歩を支援し、応援してくださっていることではじめて実感できたものです。
個人の中でどれだけイメージしても、実際の皆さんのお声がけの温度や差し伸べてくださる手の感触には勝ることはありません。
いま、そのことを強く感じています。
現時点で760万円を超える金額を、600名の皆さまにご支援頂いております。
最近よくお会いした方に「目標額を倍以上超えてすごいですね!」言われます。
僕もそう思います。本当に。
しかし、同時にこうも思っています。
無意識的にハードルを低く設定していたことで、自分たちが取り組むことを過小に留めておきたい気持ちが働いていたのかも、と。
実際、現在日々改装している出町座内は、そんな大きいスペースではありません。むしろこじんまりとした空間の集まりです。
皆さんの生活地図の中にある日常の空間の延長のようなものです。
ただ、それをそのままのイメージで私たちが考えている限り、小さくまとまった内向きの展開しかできなかったかもしれません。
場所としては小さいけれども、そこに行き来する人たちはこんなにたくさんいて、そこから発信されることは世界のあちこちと繋がっている。過去にも未来にも視界を及ぼすことができる。そういうスコ〜ンという風通しのよさをこそ真ん中に据えるべきだとあらためて思いました。
だから、「目標額を倍以上超えてすごいですね!」の「すごい」はあくまで期待値であり、支援して頂いている、応援して頂いている、話題にして頂いている皆さんのことだと思っています。私たちはそれに追いつき、追い越さなければならない。…いつの間にか競争になってますが、今はそう思っています。
この集まった金額はその私たちの取り組み始めの小さい視野を遥かに凌駕する皆さんの「すごさ」に還元されるべきものなんだと思っています。
先日、某雑誌の取材を受けさせて頂いた際、「映画って儲かんないんです。」「書店も儲かんないんです。」という話をしていたところなんですが、いや、儲けなきゃダメですね。私たちもそうですし、ここに来てくれる皆さんも、です。つまり、来てくれた方が「なんや損した〜」という場所にしてはいけないということです。
まずは本プロジェクトでご支援いただいた方に「儲けて」いただく。
各コースのリターンが、まさにそれです。
「出町座立上賛助会員」の特典は、フルに活用して頂けば、ご支援額の何倍もお得です。
「ブッククラブ」の特典も、書店チームがココだけでしか得られないものを鋭意準備しています。
「オープニングパーティー」では、一般向けのオープン前に乾杯しましょう。
「出町座に泊まる」方には、眠らなくても平気なくらい、この場所を味わって頂きます。
「大人の遠足」はどこかに行くのは当然。いつかの時代にも行きましょう。
「出町座のスクリーンを独り占め」するあなたには、バットマンことブルース・ウェインの忠実で聡明な執事アルフレッドのようにワンナイトをナビゲート致します。
皆さま、ぜひ出町座で「儲けて」ください。
それが出来た上で、私たちも儲ける。
今、それこそが私たちの目標です。
なので、プロジェクト終了後も、こちらの「進捗ご報告」の更新は続きます。
皆さんに「儲けて」頂くために。
どうぞよろしくお願い致します。
シマフィルム
田中誠一