清澄白河はこんなところです「地域編」
vol. 4 2015-11-30 0
こんにちは。シゴトヒトのナカムラケンタです。
クラウドファンディングも残り5日になりました。前回の「地域の歴史編」につづいて、今回は現代の清澄白河をご紹介します。まだまだ清澄白河3ヶ月目の新人ですが、おつきあいください。
これは新しいリトルトーキョーの屋上から見た眺めです。
手前に清澄長屋があり、その奥には清澄庭園や日本橋のあたりもよく見えます。
場所は清澄白河駅から南へ徒歩3分のところ。清澄通りを門前仲町駅のほうへ歩いてすぐのところです。
清澄白河というと、今はコーヒーの街として有名でしょうか。
まずみなさんが知っているブルーボトルコーヒーは、新リトルトーキョーの少し先にあります。
一時の行列はだいぶ落ち着きましたが、今でも毎日のように多くの人で賑わっています。日本仕事百貨での求人も大人気でした。
清澄白河には工場や倉庫なども多いので、こういう大空間をつかったリノベーションを実現しやすいのかもしれません。しかも、まだまだ家賃は安いです。
そのすぐ近くにあるのが、ARISE COFFEE ROASTERSです。
オーナー自らドリップでコーヒーを淹れています。清澄白河のコーヒー文化は、このお店からはじまったのではないでしょうか。
ブルーボトルコーヒーの創業者であるジェームス・フリーマンさんも、来日したときにいらっしゃることもあるとか。
何よりも老若男女、ご近所さんが集まってコーヒーを一緒に飲むのが心地いいですね。
コーヒー屋さんはほかにもありますし、これからも出店予定があるようです。
ほかにも清澄白河には魅力的なお店が集まっています。
たとえば、ワインの醸造所である「フジマル醸造所」とか、研究室でプロが使用している理化学製品をそのまま販売しているインテリアショップ「リカシツ」、それに硝子研磨の「GLASS-LAB」など、ここに事務所を構えてみると、クラフトやものづくりのまちという印象も強くなりました。
もっと遡ると、1993年にはヨーガンレールがオフィスを移転してきましたし、1995年には東京都現代美術館ができました。ギャラリーもたくさん生まれました。
そんなに急激な変化はしていないけれども、素敵な人たちが集まっている印象があります。
なぜなのだろうと考えると、ぼくは3つの理由があるように思いました。
一つ目が「歴史」です。
ここには江戸時代の文化が地続きに続いているように思います。清澄庭園もそうですし、旧東京市営店舗向住宅、通称清澄長屋もそうです。
もともとこの辺りは町人文化が栄えていたそうで、そういったものがちゃんと現代にも息づいているように感じます。
もう一つが「空」。
隅田川を渡ると、本当に空が広くなります。遮るものがあまりないんですね。働いていてもゆったりとした気持ちになるので集中できますし、緑も多いので気持ちいいです。
交通の便はよくて、渋谷・表参道・六本木などは20分ほどで行けます。
最後が「大空間」。
もともと木場にも近く、工場や倉庫が多かったこともあり、魅力的な大空間を安く借りることができます。
時間も空も空間も、連続していて、とても伸び伸びした感じがします。
散歩してみるとよくわかると思いますよ。
この感覚に近いのが、ぼくが長年住んでいる中目黒です。今ではだいぶ家賃が高くなってしまいましたが、20年前は今のようなイメージもなく、工場やサラリーマンの飲み屋が集まっているような場所でした。今でも商店街の奥のほうなどは下町のままです。水辺に桜並木があるところも似ています。
だからといって、中目黒と同じようになってほしいとは思いませんが、自分が好きな場所には共通するものがあるのだなと感じました。
新しいリトルトーキョーも、じっくり育てていきたいと思います。そしてデコ屋台は何十年と残って、この地の名物のひとつになったらうれしいです。