2年前から取り組んできた「カスタムオーダー」という世界
vol. 4 2017-08-29 0
2年前から取り組んできた「カスタムオーダー」という世界
アイデアとしては産後の私自身の原体験がきっかけでしたが、少しさかのぼる2年前からこの「カスタムオーダー」というサービスについて、システム開発の企業と一緒にサービスデザインをしていました。
まずは、CIYという考え方について書かれた本についての考察記事も読んでみてください
《2つのデジタルの進化を導入》
このサービスには2つのデジタルの進化を導入しています。
1つ目はパターンとテキスタイル柄を自動生成するシステムです。
パートナーのシステム会社が以前から開発していた、パターン(これは洋服の形のこと)とテキスタイル(柄)を自動生成し、本来であれば、CADオペレーターが作業をする部分の工程を大幅に削減できるというシステムのアイデアがあったことから、このサービスの企画は始まっています。
2つ目はプリンターの進化です。様々なものにプリントが実現するプリンターの進化がありますが、中でも最近は布へのプリントが実現しています。エルメスのスカーフ、zaraのワンピース、スポーツウェア などデジタルプリンターを使って多様な素材に印刷された生地でできた洋服というのは既に市場にも出ています。
《クリエイティブの誕生は有と有の組み合わせ》
もう少し説明すると1つ目については 柄は業界でいうところの「テキスタイルデザイン」というもの、本来は、糸を織る、染める、シルクスクリーン、などで柄のある生地ができあがっています。
豊富な柄からカスタムオーダーを実現するためには、ある程度の数のテキスタイルに、様々な形と素材つきのアイテムをデザイン数ごとに生産しなければいけなかったからです。
ここで、私たちがこのサービスをつくった背景にあるのが、
「大量生産で使われないものを作らなくて済む」
「端切れも別のアイテムをつくる素材にできる」ということです。
たくさんの洋服が今でも売れ残って、その先は廃棄するということを私たちは起こしません。
さらに、「送る人が選択するという行動に思いが込められる」ますます、そのアイテムは大切に使われると思うのです。
単に、デジタルの進化でできたサービスということではなく、「これこそ、ナチュラルでサスティナブルなサービス、ワタシクリエイトなサービスになる」そう思ったからです。
《よだれかけから、他の雑貨、はたまたスポーツウェアや洋服まで》
私たちの取り組みは「よだれかけ」から始まりますが、その他、同じテキスタイルで、雑貨をつくったり、あまりバリエーションの少ない領域のスポーツウェアや親子、姉妹のリンクコーディネートが実現する、洋服まで・・・
そして、そんなプラットフォームに、他のブランドの皆さんも名を連ねてくださる未来をイメージしています。
そうすることで、クリエイターのデザインも、より多くの方に届けることができますよね。
そして、CIYサービスにより、自らデザインに参加することで、誰もがクリエイターというエモーヴが以前から掲げている概念をCIYサービスにで実現していきます。
私たちも、クリエイターのみんなも、利用者の皆さんも、このサービスの根っこにある「ワタシを生きる、ワタシクリエイト」につながっていくことを願って。