【本日、最終日!】撮影日誌#06
vol. 7 2017-05-09 0
本日23:59で、映画『CRAFT BEERU』のプロジェクトは終了します。ここまで29人の方々から、61万円ものご支援をいただきました。改めてお礼を申し上げます。残り約7時間、最後まで応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
いよいよRISE & WIN Brewingにつきましたね!撮影日誌や現状の報告は不定期で、終了後も続きます。
田舎的な風景のある場所に行くと、個人的にノスタルジックな気分になります。流れが早い都市とは違う、落ち着いた気持ちになれる気持ちの良い時間でした。RISE & WIN Brewingの醸造所はとても美しい場所にあります。
丘の上に座ると、美しい赤色の建物を見ることができます。その一面は異なる大きさ・形状の窓で作られています。建物全体が100パーセント、リサイクル素材でできており、建物の個性になっています。上勝町は3つの山地をつなぐ小さな谷に囲まれています。景色は素晴らしいです。醸造部分と店舗部分は、入り口によって分離されていて、両方の入り口は全面ガラス製なので、店と醸造所の両方を覗くことができます。
店に入ると、ワインボトルでできた壮大なシャンデリアが目に入ってきます。彼らはこの日、店内の清掃をしていました。窓が美しく磨かれたあと、私たちは醸造所のスタッフに会い、中を案内してもらいました。いくらか撮影したあと、私たちは昼食をいただき、町について学びました。お米を使った素晴らしい伝統料理の昼食後、私たちはリサイクルセンターに立ち寄り、取材を重ねました。驚くべきことに、この町はかつて、ゴミで知られる場所だったんです。
多くの小さな町と同様、上勝にはごみの問題がありました。近くにごみ処理場がなかったため、ほとんどの人はゴミを焼いて、リサイクル可能なものを再利用していました。しかしすべての人が自分のゴミを燃やすようになり、上勝の環境は悪化。周辺の町々がこの動きに便乗し、上勝にゴミを捨てるようになったのです。これが火災につながったことは明らかです。私たちはすべてのことを、ずっとこの場所で暮らしているエイスケさんから学びました。彼は、燃え盛る火の中に人々がゴミを投げ捨て続けた場所に案内してくれました。「私たちはここを“地獄”と呼んでいました」と彼は言いました。町の人々は、それをすべてきれいにする運動を始めるようになりました。この町は、今日では、ゼロ・ウェイスト(そもそもごみを出さないという考え方)の町として知られています。
現在同じ場所に、47種類のゴミを再生するためのリサイクルセンターがあります。昨年は廃棄物の80パーセントをリサイクルまたは堆肥化しました。目標は2020年までに100%ゼロ廃棄とすることです。
RISE & WIN Brewingの醸造所は、この町のモデルを完全に包含しており、ゼロ・ウェイスト実現のためにこの場所に建てられたと言います。この醸造所は、ゼロ廃棄物醸造所であることで知られています。前に述べたように、ここは全体がリサイクル材料でできています。彼らは使用済みの材料をすべて堆肥化し、ビールに独創的な材料を使用しています。捨てているのは、日本の柑橘類の一種であるゆず皮だけです。
驚くのはこれだけではありませんでした。それから私たちは“ヨーダ”と呼ばれている男・中村さんに会いに行きました。山間の渓谷をさらに進んで山に登り、頂上からわずか200フィートのところで小さな車道に乗りこみました。私たちは1700年代から来たような家に到着しました。スタイルがかなり古い家で、一番上には水槽がある、二階建ての木の家でした。場所がすばらしかったので、すぐさまビデオを撮影し始めました。
すべては古いものでできていました。木製の家に暖房、調理器具、小さな光だけがありました。そして、中村さんは、彼自身がレジェンドでした。ダライ・ラマみたいな笑顔を浮かべて、彼は私たちを家に歓迎してくれました。彼は私たちに、彼の生き方や必要なことについて話しました。
有言実行している人に実際に会うことは、非常に刺激的です。もちろん、森の中に住み、現代生活やあらゆる便利さと距離を置くことは、食生活、家庭、家族、友人などとの関係においてもすごいことです。中村さんはは驚くべき人でした。中村さんとの会話は、ハードでありながら忘れがたい経験になりました。彼は15年間、チベットの修道院で勉強し、書道と木版画の技術を学んでいました。彼は自身の旅について語ってくれて、手作りの雑誌や美しい芸術でいっぱいの本を見せてくれました。
彼の家を出て、私たちは上勝を離れ、神山に向かいました。神山では、有井さんとのFuture conferenceに参加しました。この会議は、変化していく国のためのポジティブな解決策について語らうものでした。大都市に移住した多くの若者が、地域社会を活性化する方法について具体的に話し合っていました。その夜は月が明るくて、空いっぱいに星が輝いていました。