7月に入り、釜ヶ崎芸術大学の開講に向けた準備を進めています
vol. 1 2014-07-10 0
4月になったころから「今年の釜ヶ崎芸術大学はいつからや〜」と何人ものおっちゃんたちから尋ねられました。
おまたせしました!いよいよスタートが近づいてきました。
今年は、また新しい講座を準備しています。
鍾乳洞探検家による「探検」
脳と視覚の研究者による「脳」の授業
わくわくするような授業を打診し、講師の先生方とスケジュールの調整を行っているところです。
昨年度の釜芸終了後、自主運営で練習を続けている「合唱部」。
8月に2つの舞台が決まっています。
8月10日 地域の合唱団の発表会。
8月15日 釜ヶ崎夏祭りのステージ。
このときには、加藤登紀子さんが来釜してステージに登場。
もしかしたら、加藤登紀子さんと合唱部は共演できるかも?
どきどきしながら「知床旅情」「島唄」の練習をしています。
ちなみに、メンバーのお気に入りは「アメージンググレース」です。
「怖れ知らぬ愚かな旅人」の歌詞におれたちはおろかだから好きだ、と笑いながら練習しています。
おっちゃんたちの歌はけっして上手ではないですが、胸を打たれる力強さがあります。とても真剣に練習しています。
釜ヶ崎狂言会は9月21日にヨコハマトリエンナーレでの再演が決まりました。
自主ゼミがあり、みんなで集まって打ち合わせをしたり、狂言の名作のDVDを見たりしました。
ちょっとづつ改作をする組、男女の役を入れ替える組もあり、活発な話し合いがされていました。
また、これまでの発表では狂言の衣装を借りていたのですが、この地域の人たちにも見てもらえるように、自分たちで衣装をつくろう、と衣装制作のアイデアが出ました。一体どんな衣装ができてくるのか楽しみです。
7月初旬、ヨコハマトリエンナーレでの展示に向けて荷物の搬送もあり、そのための準備に追われています。
展示コーナーにココルーム・カフェにある4畳半の小上がりを再現予定。この小上がりの支える部分は本棚で作成されていて、並べるための500冊程の本のリストづくりをしています。
本の島のうえの四畳半というわけです。
美術館で歩き疲れたら、靴をぬいであがってもらって本でも読んでもらえたらと思っています。
ヨコハマトリエンナーレも釜芸も、クラウドファウンディングの期間が終わらない間に、もうスタートしてしまうので、どうなることか…と気が気でありません。
そして、Motion Galleryでの呼びかけを始めてから、たくさんの人から連絡をいただいています。
直接、Motion Galleryで応援してくださった方を始め、「ネット上の決済の仕方が分からないから」と銀行振込でお金を送ってくださる方、直接ココルーム・カフェまで持ってきてくださる方も。
「フェイスブックで見たけど、お金集めてるんですね」と言って、コーヒーのおつりを寄付してくださった方も。
毎月、月初めに「1円玉貯金」をビニール袋にいれて寄付してくれる釜芸常連のTさん。「これも足しにして」と1円玉をビニール袋に入れて持ってきてくれました。
箱馬を使った古本屋(居留守文庫:http://www.irusubunko.com)を始めた懐かしい人が訪ねてきて「お金での応援が出来ないけど、本を使って何か出来ないかと思って」と。
本当にありがとうございます。
こころから感謝しています。
活動に資金が必要なこともありますが、そういったおひとりおひとりの気持ちに、とても励まされています。
変わりつつある釜ヶ崎で、わたしたちの活動が、このまちにどんな風に響いて、どんな意味があるのか。
良い面もあれば、ジェントリフィケーションにみえたりして、批判されることもあります。
ココルームのスタッフもそれぞれ違った考えをもっています。
同じ考えなんてないわけですが、それでも合意できるところをさがして、協力できることを協力して、そんなわたしたちがちょっとずつ先に進んだり、また戻ったり、いきつもどりつしながら、コツコツと活動することが大切だと考えています。
今後ともご関心もっていただきますよう、よろしくおねがいします。
みなさんも、それぞれの現場で元気にご活躍ください。
地下鉄御堂筋線・堺筋線「動物園前駅」から2番出口から2分ほどで、左側にココルームカフェがあります。JR・南海電鉄「新今宮駅」からは5分ほどですお近くにいらしたおりにはお立ち寄りください。
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