岡本浩幸監督から応援メッセージが届きました!
vol. 4 2025-11-23 0
今年の5月、小田原で偶然に出会った映画「はなす」の監督である岡本浩幸さん。何とも不思議な手触りの作品で、まさに私たちが上映したいと願う「観た後に話したくなる」映画です。
シネマドアプロジェクトに寄せて
小さな映画館と聞くと、ベタですが名画「ニューシネマパラダイス」を思い出します。映写機のうなる音、光と暗闇が混ざる空気、椅子の感触、見知らぬ他者と沈黙を共有する感覚。私にとって映画館は、お寺や教会に近い静かで大事な場所です。
私は山口に生まれ、広島で育ち、まだ鳥取という土地を知りません。けれど、このプロジェクトの歩みを追っているうちに、鳥取市が私の中でいつの間にか“旅したい場所”になってきました。イタリア・シチリアの映画館に憧れた少年トトのように、まだ見ぬ小さなシアターに胸がざわついています。
これからの時代、土地ごとのアートのサロンが、人と人をつないでいく大事な拠点になると思っています。シネマドアが心の灯をともす、素晴らしい場所になることを心から願っています。
岡本浩幸
「旅の目的地になる映画館」、それは私たちにとって究極の理想形かもしれません。
- 前の記事へ
- 次の記事へ
