ウガンダの授業をしました(桜木)
vol. 4 2016-07-12 0
こんにちは。cinema stars代表の桜木奈央子です。
現時点で支援いただいた方々ひとりひとりに、心から感謝しています。みなさんの暖かい気持ちがうれしくて、毎日いただいたメッセージを見ては、励まされています。ありがとうございます!
さて、先週の土曜日、都内の小学校の「公開授業」でウガンダの話をしてきました。6年生の生徒たちと、たくさんの保護者のみなさまが参加してくれました。
いつもウガンダの話を小学校で話すときに注意していることは「どうやったら、ウガンダに興味を持ってもらえるか」ということです。
まず、いつも最初の方に出すのがこの写真。子どもたちが「車、多っ」と必ずつっこんでくれます。首都カンパラのバス・ステーション。
活気があって大好きな場所です。車がずらっと並んでいて圧巻。一度「ここで買うおやつのバッタの素揚げが大好き」と言うと子どもたちに「うえーーーー」とドン引きされたので、最近は言わないことにしています。おいしいんですけど。
バッタには触れずにウガンダの食べ物の話をして「オクラ」はウガンダでも「オクラ」で通じるんだよ、ということを伝えます。
これは、ほろ苦い野菜とゴマとピーナッツのペーストを和えたもの。香ばしくて、アフリカの太陽みたいな味がして、わたしの大好物!日本で言う胡麻和えみたいな感じで、ウガンダ版おふくろの味。
という感じで、最初は食べ物などの身近な話題から入って、ちょっとずつウガンダが経験した内戦のことを話します。
「子ども兵士」の話は、日本の子どもたちにとってはやはり衝撃的なようで、その時はみんなわたしから視線をそらさず、まばたきもせず、じっと話をきいてくれます。自分たち(12歳ぐらい)と同じ年齢の子どもが誘拐されて無理矢理兵士にさせられるという現実に、ひとりひとりが真剣に向き合い、思いをめぐらせます。
今回は6年生全体の授業のあとに各クラスをまわったのですが、そこでは活発な「議論」が繰り広げられていて、すごいなあと感心させられました。
さすが子どもたち、「桜木さんの子どもたちは、桜木さんがアフリカに行ったらさみしいはずなのにそれを我慢していてえらいと思いました」という感想も出たりして、はっとさせられることがあります。わたしの家庭のことまで想像するそのまっすぐな想像力。
「アフリカの子どもたちの気持ちをわかってあげたい」という意見をきいたとき、ウガンダの「状況」の奥にある子どもの「気持ち」に寄り添うその優しさに、涙が出そうになりました。
また、「16歳になったらアフリカに行きたい」という感想をくれた子がいて、なんだか嬉しかったです(その子のお母さんはちょっとドキっとしただろうなあ)。
いつも思うのが、ウガンダを伝える活動はもちろんやっていきたいですが、それより、日本の子どもたちが直接ウガンダの子どもたちと「顔が見えるつながり」を持てたら、それ以上のことはないと思います。
そこでお互いの夢や悩みを語り合えたら、すごくいいな、と思います。わたしたちがアフリカから学ぶことはたくさんあって、もちろん逆もそうですが。
アフリカの人たちの「不完全さを許容する寛大さ」はわたしがアフリカから学んだことのひとつで、これは他者を理解することにつながるんじゃないかなーと感じています。完璧な人なんていない。そう思えば、他人をすごく愛しく思えるような気がします。
cinema stars 代表 桜木奈央子