【応援メッセージ02】NPO法人尾道空き家再生プロジェクト代表理事 豊田雅子さん
vol. 4 2014-03-13 0
【応援メッセージ02】NPO法人尾道空き家再生プロジェクト代表理事 豊田雅子さん
時代の流れとともに失われていくもの。 残念ながら尾道にもたくさんあります。
我々NPO尾道空き家再生プロジェクトがとどめようとする尾道の下町の風景。 尾道水道を日に何度も行き来する渡船。 路地でかくれんぼする子ども達の姿。 晩寄りさんと呼ばれる魚の行商屋さん。 レトロなタイルの銭湯。 そして映画館。
技術がどんなに発達しようとも、どんなに社会が変化しようとも 町の文化として、町の記憶として残していきたいささやかなもの。 どこの町にもそんなかけがえのないものがあるはずです。
映画の町・尾道に映画館があり続けること。 それは尾道人の誇りであり、希望でもあります。
尾道に帰って来てから、DVDを借りて映画を観ることが少なくなりました。 観たいなと思える上質の映画をスクリーンで観ることが出来ることの幸せ。 決してありきたりな大ヒット映画ではなく、見終わった後も余韻が残るような映画に出会える幸せ。 昔観たことのある映画でも、もう一度スクリーンで観れる機会を与えてもらえることの幸せ。 そんな小さな幸せを日々感じながら、尾道で暮らしています。
映画は映画館で観る。 そんな、昔なら当たり前だったことが時代が変わった現代でも、尾道では当たり前の文化であり続けて ほしいと心から願い、シネマ尾道を応援しています。
NPO法人 尾道空き家再生プロジェクト 代表理事 豊田 雅子