スタッフ・キャスト紹介 #5|主人公の夫・パパ役 西藤圭祐さん
vol. 11 2026-09-09 0
前回ご紹介した、主人公の娘役・瑚琴(こと)ちゃん。
今回は、そんなことちゃんと一緒に主人公の「家族」を作ってくださる俳優さんをご紹介します。
第5弾は、主人公の夫・パパ役を演じてくださる、西藤圭祐さんです。
圭祐さんは、今回監督の木下恵さんから紹介してもらった俳優さんです。
「ぜひ圭祐さんに」とかなり強く推してもらっていた方なのですが、実際にやり取りを始めてみて、その理由が少しずつ分かってきました。
まだ撮影前なのですが、私がまず感じているのは、
とにかく、マメで丁寧な人。
全体LINEでも一つひとつリアクションをくださったり、個別の連絡にもきちんと返してくださったり。
プロフィール資料をお願いした時も、すぐに必要なものを揃えて送ってくださいました。
そして何より、やり取りをしている時の言葉の選び方に、とても品がある方です。
言葉って、思っている以上にその人が出るものだと思っています。
何を伝えるかだけではなく、どう伝えるか。
相手にどう届くかまで考えて、言葉を選んでいる方なのだろうな、と感じています。
まだ一緒に現場に立つ前なのに、
「この人なら、きちんとコミュニケーションを取りながら、一緒に作っていけそうだな」
という信頼がすでにあります。
⸻
芝居の上手さと言語化の力は比例している
私は昔から、
芝居の上手さと言語化する力は、かなり近いところにある
と思っています。
もちろん、いわゆる「感覚でできる人」もいます。
言葉に置き換える工程を飛び越えて、身体や感覚の中で理解してしまえる人。
羨ましくもありつつ、けれどそれはかなり希少な才能だと思っています。
俳優の現場では、いつも同じ条件で芝居ができるわけではありません。
配役は選べないし、演出が変わることもある。
相手役によって芝居が変わることもある。
時間がなく、その場ですぐに修正を求められることもあります。
そんな世界で仕事を続けていく以上、感覚だけに頼ることは、職人としては少しリスクがあるとも思っています。
自分はいま何をしているのか。
なぜ、それを選んだのか。
何がうまくいかなかったのか。
何を変えればいいのか。
一度それを言葉にできれば、監督や演出家とすり合わせることもできるし、
必要な時に自分の中からもう一度取り出すこともできる。
⸻
一朝一夕では身につかない力
私自身、21歳の頃。
大学の外に飛び出して、ある劇団に
「お手伝いをする代わりに、稽古に参加して勉強させてください」
とお願いし、芝居を学ばせてもらっていた時期がありました。
その頃に言われて、ずっと心に残っている言葉があります。
「自分がどんな芝居を好きだと思うのか。逆に、自分に刺さらなかった芝居は、何が違ったのか。
それを見て分かるようになって、そして言葉にできるようになりなさい。」
21歳の私は、そこからずっと、その力を磨いてきたつもりです。
芝居を見て。
自分でも演じて。
考えて。
失敗して。
また考えて。
言葉にする。
大学時代、「センスがない」と言われていた私が、唯一持っていたと思うもの。
それは、トライアンドエラーを積み重ねられる力でした。
今でこそ「勘がいい」「器用」と言っていただくことも出てきましたが、それが突然手に入ったものではないことを、私自身が一番よく分かっています。
全部、積み重ねです。
だから、これで成長が終わりだとも思っていません。
自分の芝居を振り返り、言葉にして、また試す。
それを繰り返せる人は、まだまだ先へ行ける。
私はそう思っています。
言語化する力は、一朝一夕で身につくものではありません。
だからこそ、誰かの言葉を読んだ時、その奥に、その人がこれまで考えてきた時間が少し見える気がします。
そして圭祐さんの言葉には、私はその積み重ねを感じています。
だから私は、圭祐さんを
俳優としても、人としても信用できる人だ
と感じています。
⸻
……と、ここまで読むと、ものすごく正統派な俳優さんに見えますが。
実は圭祐さん本人から、
「正統派に見えたくなかったので、『さいとうの稽古場』の紹介嬉しいです笑」
と言われました。笑
ということで、ちゃんとご紹介します!!!
圭祐さんは、自主企画として一人芝居シリーズ
「さいとうの稽古場」
を発信されています。
癖強キャラの巣窟です。笑
ぜひ覗いていただきたい!
そして今回、私と圭祐さんご本人でセレクトしたのが、
『スパルタすぎるのに、なんか信頼できそうな演出家 TOMIO』
という回。
登場するのは、圭祐さん演じる、
オネエ系・スパルタ・かなり癖の強い演出家。
文字だけ見るとだいぶ濃いです。笑
そして実際、めちゃくちゃ濃いです。
でも、その癖の強さに笑って見ていると、
言っていること自体はめちゃくちゃ的確。
芝居についてきちんと考えている人だからこそ選べる言葉が、ネタの中にしっかり入っています。
私はこのシリーズを見た時、
「ああ、やっぱりこの人、芝居についてかなり考えている人なんだな」
と思いました。
真摯で丁寧。
でも、決して真面目一辺倒ではない。
そんな振り幅も、圭祐さんの魅力だと思います。
「さいとうの稽古場」
『スパルタすぎるのに、なんか信頼できそうな演出家 TOMIO』
⸻
西藤圭祐さん プロフィール
西藤圭祐(さいとう けいすけ)
31歳。
青山学院大学にて英語を専攻し、卒業後に俳優を志す。
現在はCMやショートドラマなどを中心に活動中。
趣味は一人旅。
好きな国はインド。
主な出演歴
・BUMP『偏差値クライシス』
・映画『ブルーロック』
・こねこフィルム 多数出演(〜2025年)
・その他、CM多数出演
西藤圭祐 Official Links
⸻
圭祐さんからのコメントはこちら
はじめまして、主人公の夫・パパ役で出演させていただきます西藤 圭祐(さいとう けいすけ)と申します。
出演のお話を頂いた際に、この企画について色々と拝見させていただきました。
俳優はどうしても待ちの姿勢になりがちです。しかし、それで仕事に恵まれるほど簡単な世界ではない。そんな人は本当にひと握りだと思います。
誰かに用意されたものを待つのではなく、自分が必要だと思ったものを、自分の手で形にしていく。
言葉で言うのは簡単ですが、実際に行動に移すのは途轍もない熱意と覚悟が要ります。
クラファンのページで綴られた古川さんの言葉からは、そういったものが伝わってきました。
また、今回の企画は単なる映像資料ではなく、ミュージシャンとして音楽を届ける側にいた彼女の想いが詰まった企画でもあります。
俳優としての古川さん
ミュージシャンとして活躍されていた古川さん
その2つの軸が交わって、どんなものが出来上がるのか。それが最良のものとなるよう、僕も演者として出来る限りの貢献が出来たら良いなと思っております。
このコメントを最初にいただいた時も、ただ「参加できて嬉しいです」と書くのではなく、
この企画がどうして始まったのか。
私が何をしようとしているのか。
そこまで一度自分の中で咀嚼してから、言葉にしてくださっていることが、とても印象に残りました。
私が最初に感じた、
「言葉を大切にする人なんだろうな」
という印象は、やっぱり間違っていなかった気がしています。
⸻
夫婦役として、家族として
今回、圭祐さんと私は夫婦役です。
そして、ことちゃんのお父さんとお母さんでもあります。
前回の記事にも書きましたが、2歳のことちゃんとのお芝居では、予定通りにいかないこともたくさんあると思います。
ことちゃんがその瞬間に見たもの。
感じたこと。
返してくれたリアクション。
それを私たち大人が受け取りながら、その場で「家族」を作っていくことになります。
だからこそ、
撮影前に必要なことは、きちんと言葉にして共有する。
でも、
現場で起きたことを、言葉や予定で縛りすぎない。
そんな作り方ができたらいいなと思っています。
言葉を大切にする俳優同士だからこそ、
話すところは、たくさん話して。
そしてカメラが回ったら、その瞬間に生まれたものを信じる。
圭祐さんと、ことちゃんと、どんな家族の時間が生まれるのか。
私自身、とても楽しみにしています。
⸻
主人公の家庭を彩ってくれるキャストが、少しずつ揃ってきました。
そして次は、彼女がもう一つの顔を持つ場所――
職場に登場する人物についても、ご紹介していきます。
次回もぜひお楽しみに!
企画・プロデュース・主演
古川さら
- 前の記事へ
- 次の記事へ
