実験音楽、サウンドアートって?③
vol. 11 2023-06-03 0
5/29に目標金額を達成しました!!!応援いただいた皆様には心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
ここ数日、ストレッチゴール(さらなる目標)の設定を検討していましたが、それで実現できる範囲の内容について頭を抱えてしまい…結果、目標金額を超えた分はパンフレット制作費の予算増と風呂・トイレの増設工事の一部に充てさせて頂こうと思っております。内訳はプロジェクト終了後にもご報告いたします。
残り17日、最後まで応援よろしくお願い致します!!
さて、「実験音楽、サウンドアートって?」という壮大なタイトルで始めてしまった投稿をどう締めくくるのかが目下の悩みとなっていますが、前回の予告通り今回はCenterでの取り扱いレーベルと、気になっている展示について紹介します。
追記:前回紹介したFtarriオーナー鈴木さんの貴重な寄稿(2022年11月)がこちらに掲載されてます。現代音楽のサブレーベルができるまでの経緯など、意外と知られてない内容だと思うので念のため紹介しておきます。現在の即興と実験音楽の関係性なども垣間見えるような。
Basic Function...前回紹介した水道橋・Ftarriのライブでもよくご一緒した、サウンドアーティストの大城真さんが運営するレーベル。大城さんは自作の音具や身の回りの物を使ったパフォーマンスや、振動現象に焦点を充てたインスタレーションを発表されていて、腕利きのサウンドエンジニアでもあります。民俗祭祀採音者・エッセイストの宮里千里氏が1978年に沖縄・久高島の祭祀イザイホーを記録した音源のリリースはもはや伝説に近い。川口貴大・矢代諭史とのトリオ、夏の大△も必見です!夏の大△のDVDもCenterで取り扱っています。
Erstwhile Records...1999年に設立されたアメリカの実験音楽レーベル。はじめは即興演奏の作品も多かったように思うのですが、ヴァンデルヴァイザー楽派(使用する音素材を極端に制限した作曲を行う現代音楽のグループ)のアーティスト・Michael Pisaro-Liuとの共作をリリースするサブレーベルがあったりと、ここ最近はより作曲寄りだったりコンセプチュアルな作品が続いているようです。日本でフィジカルを購入できる場所はCenterと、かろうじて数か所に在庫があるかどうか。この度Centerでは、Erstwhile関連の新しめのリリース作品を中心にいくつか入荷しました!
immesurable...2020年より関西で活動を始めたアート・アソシエーション。フィールド・レコーディング作品を多く取り扱っており、作品一つ一つのアートワークが秀逸です。先日、奈良のlistudeで開催されたイベント「聴くことのアレゴリー」がとても興味深かった。今、注目している組織(※レーベルではない)です!Centerではフィールド録音作家/音楽人類学者・柳沢英輔さんの作品『Wetland』と、写真家の森栄喜さんによるサウンド・インスタレーション作品のドキュメント音源『Stolen Scars』を取り扱いしています。
▲柳沢英輔さんの『Wetland』。録音された池の周囲で採取された落ち葉などが同封されてます!!
先日観てきた音にまつわる展示についても紹介させて頂きたいところでしたが、このあたりで私の執筆エネルギーが尽きてしまいました。。しかしながら、会期が残りわずかですので、取り急ぎ展覧会名のリンクだけは貼らせて頂きます。ぜひチェックして頂けたら幸いです!
【6/4(日)まで】@メゾン・エルメス(銀座)「インターフェアレンス」展…スザンナ・フリッチャーのPulseという作品が体験できます。
【6/4(日)まで】@ホワイトハウス(新宿)「モノラルズ」展...先述の大城真さんのインスタレーション作品や、5名のアーティストによるモノラル音源の作品が鑑賞できます。全部聴くと1時間以上はかかるようなのでぜひ余裕を持ってどうぞ!
Center 河野