実験的な映像表現の発信基地
vol. 2 2023-05-04 0
クラファン開始4日目、残り47日。副センター長の田巻真寛です。
開始早々にご支援、拡散いただいた方々には足を向けて眠れません。金銭的な意味だけでなく、我々の今後の活動にも期待していただけているという気持ちが大変うれしく、心の支えにもなっています。オープン以来、鹿沼というマイナーな田舎で尖りまくった場所を運営することの難しさは日々痛感しているので、、、
Centerは実験映画・実験音楽・サウンドアートを軸とした、アーティストの運営するオルタナティヴ・スペースです。というわけで、今日は副センのメインフィールドである、映像関連のことについて。
オープン前からお店のことに思いを巡らせ、せっかく場所を持つのだから、我々しかできないことを詰め込もう、そして世界でここでしか体験できないものを、といことをずっと考えていました。将来自ずと世界で唯一の場所になるだろうと。
そうして思いついたのがCenter Film Collectionです。これは世界中から最前線の実験的な映像作品を集め、常設展示する試みです。全ての作品は私が作家に直接コンタクトを取り、了承を得ました。微々たるものですが謝礼も支払っています。
作品の選定については、私の友人であり尊敬している作家にまず声をかけました。いくつか集まってきた時点で、何かの折に鑑賞してずっと気になっていた作家にメールを送り、第一弾は8名の作家から計20作品が集まりました。一般的には認知されていないですが、、、全ての作家が世界の第一線活躍している人たちです。やりとりはスムーズにいった訳ではなく、これ以外に全く返事のない作家、途中で音沙汰無しになった作家などもいます。ダメもとでメールしたPhill Niblockから本人直々に快い返事が来た時にはとても嬉しかった、、、今後も少しずつ増えていく予定です。勿論、コレクションの中からプログラムを組むことも可能になります。
ちなみに、第一弾はアナログのフィルムで完成された作品が多いのですが、一昔前だったらでデジタルでモニター上映は許可してくれなかったかも。コロナ禍の功名で、アナログ主義の作家がフィルム作品を配信することに抵抗が少なくなったこと、デジタル(スキャナー)の技術が進みフィルムの情報量を余すことなく変換できる時代になったことが大きいでしょう。
実験音楽、ドローンの大家としても知られるPhill Niblockの秘蔵作品
Working Touch-China88, Japan 89
ドイツの実験ドキュメンタリー作家=Philip Widmannの"Fictitious Force"
クロアチアの実験映画祭25FPSでグランプリを受賞。
日替わりで1Fのモニターで常設展示。
※小野久留美 × 一本杉農園「地で泡立つ思考」会期中はコレクションをお休みして、個展のメイキング映像を上映中。
Centerお立ち寄りの際は是非、コレクションも鑑賞ください。
そして、クラファン達成まで引き続き見守って頂くとともに、周囲に宣伝して頂けるようでしたら幸いです。SNSでの拡散も歓迎です!フライヤーを設置して頂ける場所や店舗がありましたら、ぜひご一報ください。既成の枠からはみ出す表現、メジャーなプラットフォームに乗らない実験的な表現の受け皿として、Centerは進化し続けます。
Center 副センター長 / 田巻 真寛