武甲山中腹にある『阿弥陀山念仏寺・跡地』
vol. 2 2016-10-26 0
武甲山中腹にある『阿弥陀山念仏寺・跡地』
ここには滝などの行場がある。
生川の源流にあるこの場所には1622年に2千万人を供養するために建てられた供養塔があり、この窟の中からは人間の頭蓋骨も見つかっている通り、修行の場であった。
というか観音霊場とは、そもそもそういう場所であり、だから「霊場」なのである。
観光目的の霊場ではない。
秩父は霊場として知られているが、霊場=死の領域。
向こう側の領域。
それが秩父地域の本質的な要素の一つでもある。
34ヶ所(元々は33ヶ所)の秩父札所巡礼も、それ。
霊場という場所にはそれなりの「理由」がある。
特に、奥の院はやばい。
考えてみれば、西洋を見ても、教会の地下が墓(骸骨だらけ)だったりするので、聖地や聖域と言われる場所は基本的に同じようなもの。
「聖地」と言われるにはそれなりの理由がある。
そう考えると、秩父最古の聖域「武甲山・大蛇窪」の重要度がより見えてくるだろう。
(2016.10.21. 笹久保伸Facebookより)