職親プロジェクトってご存じですか?
vol. 15 2023-07-30 0
お好み焼き千房の中井政嗣さんから、映画「過去負う者」に、クラウドファンディングへのご支援をいただきました。
なぜお好み焼き屋さんが?と思われる方、
職親プロジェクトってご存じですか? 「しょくしん」プロジェクトって読みます。
職親プロジェクトHP https://shokushin.org/
職業上の親という意味で、刑務所出所者や少年院出院者が、出所/出院後に、仕事につけないために再び犯罪や非行に陥ることのないよう、彼らの前科・前歴もわかったうえで雇ってくださる参加企業の方々と結びつける活動です。
サイト冒頭にある赤井英和さんの動画だけでもご覧いただけると、グッときます。
「反省はひとりでもできるが、更生は一人ではできない。」
一度過ちを犯した人が罪を償い
立ち直る場所は、社会です。
刑務所や少年院から出てきた人に
社会が偏見をもって接することは
彼らを孤立させ立ち直りを阻むことにつながります。
「仕事」と「住居」、これは更生への最低条件。
居場所をなくした人をみんなで支える。
企業が彼らを受け入れることが
当たり前になる寛容な世の中になれば、
再犯をする人も減り
つまりは被害者も加害者も減るのです。
過去は変えられないが、自分と未来は変えられる…
未来が変われば、過去も変わる!
その一歩を私たちと一緒に踏み出しませんか?」
というのが、活動のコンセプトです。
日本の検挙人員は2004年の389,027件から減少し続けている一方で、再犯者率(検挙者のうちの再犯した人の割合)が1996年には27.7%であったが2019年には48.8%と上昇、過去最悪になっています。
また、再犯者の約70%が無職で、約20%が住所不定、仕事のない人の再犯率は、仕事がある人の約3倍になっています。
年間出所・出院者約2万2千人のうち帰住・就労先がない者(法務省提供:4,524人/2019年度)を受け入れるのが職親プロジェクトの特徴です。
「職親プロジェクト」は千房株式会社の中井会長(当時は社長)を発起人に「刑務所出所者および少年院出院者の再犯防止」を目指して、2013年2月28日関西を拠点とする民間企業7社により発足しました。
その後、全国へと広がった職親プロジェクト。現在、関西では幹事会企業12社を中心に活動と支援を続けています。
(職親プロジェクトHP「ひとりをみんなで支える」より)
中井会長は、この職親プロジェクトに深く関わっておられ、映画「過去負う者」の志をご理解くださったがゆえのご支援だと思います。
寛容な社会のあり様を、片や実業家、片や映画制作者として模索している同士(正確には後輩)のような気持ちです。ささやかな御礼の気持ちとして職親プロジェクトの活動をご紹介申し上げます。