「本屋さんは私にとって世界に開かれた扉です(角田光代さん)」
vol. 16 2020-05-16 0
アップデートページでは、プロジェクトページ上では紹介しきれなかったたくさんの応援メッセージを、順次紹介していきます。
角田光代さん(作家)
本屋さんが休業せざるを得ないようなことがあるなんて、今の今まで一度も思ったことがありませんでした。子どものころから一貫して、本屋さんは私にとって世界に開かれた扉です。その扉を開いて、どれほど多くの世界に連れていってもらったことでしょう。その扉がしまっている今は本当にかなしい。どうかまた、遠くない日に、すべての扉が開き、またあらたな世界を見せてくれることを信じています。祈っています。願っています。応援しています。
とびらのさん(ライトノベル小説家)
コロナによる書店封鎖に、デビュー作の発売日とがモロに重なってしまいました。
売り上げの心配はもちろんだけど、初めての自著が書棚に並んでいるところ……ひとがその前で立ち止まり、表紙を眺め、手に取り、レジに運ぶ……その瞬間を見にいくことができず、ネット通販の在庫残部を眺めるしかないというのがとても寂しいです。それはくだらない、こどもっぽい、いかにも素人くさいちっぽけな願望だけど、書店さんが無くては叶えられない夢の景色でした。
わたしが観られなかった景色を、次にデビューする作家は必ず観れるようであってほしい。全国の書店さん、応援させてください。わたしもこのプロジェクトに賛同いたします。
戸谷洋志さん(研究者(大阪大学特任助教))
本は私たちの生命の一部です。そして書店は、偶然な、予期しなかった本との出会いによって、新しい生命を得られる場所だと思っています。書店の皆様におかれましては、この大きな危機をどうか乗り越え、私たちの未来を紡いでいただきたいです。
中井亜佐子さん(一橋大学、教授)
コロナ禍以前から、街の本屋さんが次々に消えていくことに危機感をもっていました。研究者として本を書く側からも、プロジェクトを応援します。
岡田林太郎さん(編集者)
書店がないと本が届かない。この短い期間に、その当たり前のことをあらためて痛感しています。出版社としてこのプロジェクトに心より賛同し、ひとつでも多くの書店さんの支えとなることを祈ります。
古田靖さん(ライター)
書店さん、古書店さんのおかげで今の自分はあると思っています。このプロジェクトの趣旨に賛同致します。
椎名麻美さん(ブックデザイナー)
本屋さんがあったからこそ今の自分があります。絶対につぶしてはいけない。応援します!
吉良佳奈江さん(翻訳家)
本がなければ生きていけないように、本屋がなければ生きていけません。
私に必要なのはポストに届く本ではなく、本の並ぶ空間で、書店員とかわす言葉です。
生きのびて再開する場所を守るために、賛同します。
金井真紀さん(文筆家、イラストレーター)
本屋さんに行く、棚を見る、ワクワクする、選ぶ、買う、帰り道に最初のところだけちらっと読む…という一連の豊かな時間を、人生で何回味わってきただろう。その恩返しを、ほんの少しでも、できたらうれしいです。
藤岡みなみさん(タイムトラベル専門書店utouto店主)
大好きな本屋さんがなくなるのは、地球がひとまわり小さくなる気分です。1軒もなくなってほしくない。いまならまだ未来を変えられる。絶対応援します。
◎コレクターの方からもたくさんのメッセージをお寄せいただいています。
https://motion-gallery.net/projects/bookstoreaid/collectors
「数え切れないほど足を運んだ思い出をなくさないために。未だ見ぬ言葉との邂逅を信じるために。書店・古書店の可能性を応援させていただきます。」
「本屋さんは、時空も国境も超えた、大切な居住空間の一部です。 無くなっては困ります。」
「東京の本屋さん、古本屋さんも守りたいですが、地域の宝である地方の本屋さん、書店さんを応援したいと思いました。 少ないですが、お役立ていただければと思います。一緒にがんばりましょう!」
「町には本屋さんが必要です。その思いはずっと変わりません。」
「Stay homeの世の中、 伸び伸びと外に行けない世の中、 すべての人に書物の必要性と 重要性をとても感じます。 ページをめくれば、 そこには知と空想の世界! 心だけでも自由を! 本好きのひとりとして、 そして、仕事上、本を手渡す人間として、 応援してます!!」
「本屋さんの棚からは多くのことを教わりました。月並みですが、そうした場所はこれからもあり続けてほしいです。」
「本屋さんがある街が、本当の街だと思います。 どうか、頑張ってください。」
「休業要請下で古書店は趣味的要素が強いために休業要請対象になるとのことで物議を醸しましたが、もちろん当方は趣味でやってますという古書店があったにせよ、あらゆる趣味が文化を形成していることに変わりなく、訪れることに意義がある展覧会同様、書店の棚はなかなか仮想の中ではその匂い、色、重さ、癖等を実体を持たずに味わうことは難しい。これすなわち趣きがあるということ。その反対は無味無臭。コロナでは味覚が失われるというが、古書店の趣味性はその字のごとく、発酵チーズのごとく趣きの味覚に支えられている。幾度も他者の手を介したかもしれないと言う点でも、コロナ的離人症とは対局にある。存在しているからこそのコミュニケーションの場の必要性を認識し、当プロジェクトを支持します。」
「本屋さんや古本屋さんの、一歩足を踏み入れたときの「ここではどんな本に巡り会えるだろう」というワクワクした雰囲気が大好きです。収束がいつになるか分からない厳しい状況ですが、頑張ってください。応援しています。」
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たくさんのご支援や賛同のお言葉をいただき、ありがとうございます。
引き続きご応援をどうぞよろしくお願いいたします。