こどもたちが最初に使うかもしれない11のニーズ
vol. 2 2018-05-15 0
この絵本でマインドフルネスとともに章をあてていて、生きるための基本 OSとして、東京アーバンパーマカルチャーがオススメしている非暴力コミュニケーション(=NVC)。
NVCでは、すべての人に共通し、人や環境に依存しない、本質的に人間が大切にしちゃう「命の質」があると考えています。
表面的な言葉や過去のストーリーでなく、その「命の質」で人と人がコミュニケーションすることができる。
そのとき、お互いが理解しあえるし、その関係性の質で作られたつながりの上に、現実的な解決策や未来の希望がある、というアイデアから作られた「言語」と言えます。
その言語を使うことで、慣れ親しんだ「批判」や「怒り」や「正当化」や「自己犠牲」といった暴力的なやり方でなく、新しいやり方で誰とでも繋がれるのではないかと。
その「非暴力的」なあり方を生きることで世界の「平和」と人間関係の「調和・愛」につながると考えられています。
NVCが世界の最も難しい紛争解決の現場(イスラエルとパレスチナ、牢獄)などで実践され、学校など採用範囲が拡大してきているのは、もう論理や正義でなく「命の質」でつながることが必要とされる時代だからかもしれません。
その「命の質」をニーズと呼びます。
だいたい108個くらいあるのではないかと言われています。
増えるかもしれないし、人によって若干の差があるかと思います。
その100個前後のニーズは、ざっくり大きなククリに分けることができます。
細分化されたニーズの大もとに、とても強く感じるニーズがあるようです。
「コアニーズ」「プライマリー(優先)ニーズ」などと呼ばれることもあります。
海くんの考えでは、子どもたちにニーズを伝えるなら、まず10個くらいでいい。
そして白紙のカードは絶対渡したい、とのことで。
うーん、子どものコアニーズってなんだろう?
と考えました。
まず、チームのせいちゃん(9さい)に聞きます。
せいちゃんは、ゆるNVC3年目。
ニーズカードから「こどもたちがよく使いそうなニーズ」を選んでもらうと、
目にもとまらぬ速さで20枚ほどを抜き出しました。
そこから海くんが30分くらいかけ「むずかしいなー」と言いながら選び抜いたのが、この11枚です。
なるほど子育てNVCしてると、ひんぱんに出てくるカードです。
お子さんとトラブルになる時、この11のニーズを念頭に置いて、
「どんなニーズがこの子の中で生き生きとしているんだろう?」
と好奇心で見ていくと、いつもとはちがうコミュニケーションになるかもしれません。