よどみ舎 まんがゴリラ氏から応援コメントが届きました!!
vol. 4 2023-11-07 0
はじめまして、まんがゴリラと申します。
この度凡天太郎クラウドファンディング第三弾「関東女無頼」の応援コメントをご依頼いただき、正に「恍惚と不安、二つ我にあり」の心境でありますが敬愛する凡天劇画会さんへの感謝の思いをこの機会に拙いながら書かせていただきます。
2012年に刊行された「凡天太郎劇画作品集 怪奇篇」のジャケットを見た時のインパクトは今でも忘れられません。こんな本はそれまで見たことがなかった。
「マンガ地獄変」で価値観を大きく変えられた自分は当時神保町の古本屋に通っては昭和40年代の実話誌を買いあさっていました。漫画情報、アパッチ、劇画ヤング・・500円前後で売られていたそれらの雑誌は財布に優しく、かつ聞いたこともない作家たちの手によるその猥雑でいかがわしさに満ち満ちた作品たちは自分の心を一瞬にしてとらえました。こういった作品を集めて本に出来たら最高だろうな、そう思ったものの何のノウハウも人脈もない自分にそんな事が出来るとは皆目思えずそれはただの夢でしかありませんでした。
そんなある日タコシェで出会った異様なオーラを放つ一冊の本。それが先に述べた凡天太郎の劇画作品集でした。
「これが自分のやりたかった事だ。こんな本を自分も作ってみたい!」
結果的に自分はよどみ舎というレーベルを立ち上げ、凡天劇画会のメインデザイナーでもある植地毅さんの力をお借りして2022年と2023年に念願だった復刻同人誌を「辺境劇画アンソロジー SLUDGE」というタイトルでリリースすることが出来ました。
これは本当に凡天劇画会さんとの出会いなくしてはあり得なかった。
コンセプトやスタイルもさることながら、なにより「自分がやりたい事を形としてどう表現するか」という軸の部分を学ばせていただいた事が同人誌を制作するにあたり一つの指針として自身の行くべき道を指し示してくれたように思います。
それは正に番外地という荒野を切り開いてきた凡天劇画会さんの、そして凡天太郎先生の残してくれた道標であり、その感謝の気持ちはどんなに言葉を尽くしても語れるものではありませんが今回の「関東女無頼」クラウドファンディング、これからも続いていく歴史の記念すべき新たな1ページとして大いに楽しみにしております。
最後になりますがプロジェクトの成功を心より祈念すると同時に、皆さまのお力添えを何卒よろしくお願い申し上げます。
よどみ舎 まんがゴリラ
辺境劇画アンソロジー『SLUDGE(スラッヂ)』発行:よどみ舎
VOL.1(完売)
VOL.2(完売)
カバーデザイン:植地毅/勅使河原克典(Dead And Buried)