『霊的ボリシェヴィキ』メキシコ・チョルラ映画祭レポート!
vol. 3 2017-11-30 0
いつも『霊的ボリシェヴィキ』の応援ありがとうございます。
先日、メキシコのチョルラ映画祭にて、『霊的ボリシェヴィキ』の初海外上映がありました。高橋洋監督がその様子を見届けにメキシコへ。そのレポートを紹介いたします。
噴火や、謎の出来事、そして、メキシコの観客の反応など、盛り沢山の内容となっておりますので、是非お読みください。
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11月24日、メキシコのチョルラ映画祭で『霊的ボリシェヴィキ』インターナショナル・プレミアしてきました!
上映は夜からだったので、その前にメキシコ最大のピラミッド、トラチウアルペトル神殿に登ってきました。
ピラミッドの上から、巨大火山、ポポカテペトル(5000メートル級)の雄大で神秘的な風景に打たれてしばし立ちすくみ、
夕闇迫って、そろそろ上映なんで降りてきたら、噴火が始まった。
(編注:↑ 監督が撮影した噴火の様子)
もっともポポカテペトルは月イチで噴火してるそうなんで、映画祭スタッフは平然としてます。
で、平然と会場に移動。
会場は教会前広場に特設スクリーンを設けた野外です。
「霊的実験」についてひとくさり解説した舞台挨拶(編注:こちらの動画です。本編の内容を解説しているので、ネタバレを避けたい方はお気をつけください。→https://youtu.be/z0bZstHGLo8)の後、いよいよ上映。
広場の隣ではメキシコ音楽がガンガン奏でられているアバウトな環境の中、
一番後ろからどうなることやらとハラハラ見守っていると、
あれ? みんな食いついている?
ああ、でも中盤に差し掛かって……、少女連れの男が立ち去ってしまった。
やっぱり子供連れは無理だよなあと思っていたら、肩を叩かれた。
ギョッと振り向くとさっきの男。
「コングラチュレーショ~ン」と不気味な笑顔を向けてきた。
え、気に入ってくれたの? でも帰るんだ? 何で?
それに傍の少女はニコリともせずこちらをジッと見つめていてさらに不気味だ。
そんなことをしてる間にラップ音が響き渡るポルターガイスト現象に突入(劇中です)。
ああ、ちゃんと怖がったり、笑ったりしている。判りやすい反応だ!
実は挨拶でも、観客自身が心霊現象を体験して欲しいと言っておいたのだ。
でも、それってビックリすることとはちょっと違うんだけど……。
シンシンと寒さが迫る中(メキシコは日中と夜の寒暖差が極端なのです)、
観客は一人も帰らず、クライマックスに集中してくれている!
いやーホッとしました。正直、日本語じゃないと判らない感覚かと心配していたのです。
前日の松本卓也監督『帰ろうYO!』みたいに爆笑の渦にならないのがこの種の映画の悔しいところだが、
爆笑を期待していたわけではない。じゃあ何を?
空から何かが降りてくることだろうか……?
上映後も観客は立ち去らず、記念撮影とサインの嵐。
どのエピソードが怖かったか聞くと、「裸足」「人形」「死刑囚」……、
反応するポイントは様々だが、確実に伝わっている手応えが。
そんな次第で打ち上げに突入、僕は心地よくテキーラを飲みました。
ところで挨拶では、最後に「家に帰ってから体験するかも」って言ったのだけど、
みんな憶えていてくれてるだろうか?
そんなことはどうでもいいカオスな飲み会になりつつあるんだが……。
高橋洋
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以上、メキシコ・チョルラ映画祭のレポートでした。
今後もこちらで情報をお伝えいたします。近日中に特典の配送についてこちらで報告いたします。
『霊的ボリシェヴィキ」宣伝部