タイトル【べっちょない】って言葉について
vol. 12 2026-07-20 0
播州の言葉・【べっちょない】
私が生まれ育った街・兵庫県姫路市。
兵庫県の中でも特に言葉が汚いと言われる播州弁を聞き、喋り育ちました。
「ダボ(アホの最上級)」「めんだ(壊れた)」「ごうわく(腹立つ)」「さら(新品)」などなど…
大阪の人と話しても「なんて?」って言われるほど独特な方言なんだと思います。
私自身、地元を離れてから時間が経ったので、これらの言葉はあまり使わない…はずなんですが、たまに出るときもあり…(怖がらないで!)
東京で知り合った人たちに「…なんて?」と言われることも多々。
汚いって言われる地元の言葉ですが、なんか心地よくて。
両親から方言が出たりすると、「キター!!」ってテンションが上がります。魂を東京に売りました。多分。
その中でも「べっちょない」はよく祖母が使っていました。
播州地域では「別条ない」がくずれて「べっちょない(大丈夫)」という意味で使われます。
今作でも「べっちょない」「大丈夫」という言葉が沢山のシーンで散りばめられています。
役者という不安定な職種を選んだことに不安を感じることも、この言葉は吹き飛ばしてくれます。
映画のタイトルは初め、「ひとりっ子のはなし」でした。
それだと、何か違うな…ともやもやして色んなタイトルを相方の伊吹君・周りの人にアドバイスをもらいながら打ち込んでいたところ、「べっちょない」は伊吹君が「何その言葉!面白い!」と言ってくれました。
私が心地いいと思っていた言葉が受け入れられたのが嬉しくて、「タイトルは”べっちょない”でいこう!」と盛り上がりました。
大好きな祖母が良く私に言ってくれていた言葉。それをタイトルにするのは製作を進めていく過程でとても責任を感じました。
もしかしたら視聴者の皆さんに受け入れてもらえないんじゃないか、とか見えない不安と戦ってきました。
でもその未知の不安でさえ【べっちょない】は吹き飛ばしてくれました。
それは、各キャラクターを自身の一部として演じてくださった役者の皆さん、伊吹君をはじめたスタッフの皆さんのお陰です。
皆さんの力のお陰で、【べっちょない】が大きくなっているのを目の前で感じることができて、本当に幸せです。
ある監督が、「作品は自分の子供のようだ」と言っていたのを思い出しました。
私はまだ子どもはいませんが、今作は本当に子どものようで、自分がどう進むかによって変化していきます。
本当に本当に愛らしいです。
製作過程でしんどいことがあっても、作品だけは嫌いになれなかったし、むしろお守りのような存在でした。
だからこそ、観てくださる皆さんにショックを与えないように、丁寧に作品を作り上げることが、今の私のモチベーションになっています。
今、映画『べっちょない』は編集中です。
クラウドファンディングも62%に到達しました。
まさか、自分から生まれた作品がこんなにもご支援いただけるなんて思ってもいませんでした。
本当に心から感謝の気持ちでいっぱいです。
あと一ヵ月弱、クラウドファンディングは続きます。
目標達成するまであと少し。ぜひお力添えいただけますと幸いです。
毎度のことですが、拙いアップデート記事をご覧いただき本当にありがとうございます。
引き続きよろしくお願いいたします。
南山
