相澤虎之助より肉声が届く
vol. 6 2015-11-08 0
『バンコクナイツ』第2の主要舞台となるイサーン(タイの東北)地方へ向けて、今まさに飛ばんとする空港から、相澤虎之助の肉声が届いたのでご覧頂きたい。
"バンコクヘアー"と呼ぶらしいそのヘアスタイルも理由も謎である。
目的地であるイサーン地方のノンカーイは日本で言うところの県にあたり、メコン川を渡ればそこはもうラオスという国境沿いのエリアである。
インフラ、機材調達、食料等の補給経路、あらゆる面でバンコクとは比較にならない環境での撮影となる為、フライト直前の打ち合わせに臨むスタッフの面々にも緊張した空気が漂う。
現地での備品調達等は実質的に不可能な為、自然と持ち込む機材類も膨らむこととなり、手荷物容量をクリアするのにも一苦労のようだ。
なぜ"イサーン"なのか。
タニヤで働く娘たち、そして富田監督や相澤虎之助のリサーチに依ればトゥクトゥクの運転手や、街の人々の胃袋を満たす青空大衆食堂とでも呼ぶべき食事処のおばちゃんなど、急速な経済発展に湧くバンコクの街を底辺で支えているのは圧倒的にイサーン地方出身の出稼ぎ労働者たちである。
エネルギーから人々の胃袋まで、あらゆる面で高度経済成長を支えたのが東北地方であったどこかの国の話しのようではないだろうか。
では東北の人々を中央に向かわせたものは何であったか。
バンコクからイサーン、更にラオスへと『バンコクナイツ』が紡ぐ物語の中に、その答えを見出すべくクルーは飛び立っていった。
(RT)