「もやいコーヒーロースト倶楽部」とは?!
vol. 4 2020-01-05 0
「どっこい食堂」では、「認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい」が仕事おこしとして取り組んでいるコーヒー焙煎事業のコーヒー(フェアトレード)を販売する予定です!その焙煎事業を取材しました。
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Q1.もやいカフェの誕生の背景、メンバーさんのことを教えてください
【Gさん】しばらく離れている時期があったが、もやいが引越しするタイミングで(コーヒーの)生豆がたくさんあって、焙煎機も2台あるとのことだったので、もったいないし「じゃあ、焙煎してやろうか?」となった。でも、一人でやるんじゃ意味がない。コーヒー焙煎を介して、また、寄り場みたいなコミュニティを再開し、ここを(仲間たちが)社会に足を踏み出す一歩にしてもらえたらと思って始まった。
そうそう、2年ほどコーヒー焙煎をやってくれていたSさんが就職して巣立っていったよ!こういうのはホントうれしいね。
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Q2. もやいカフェの特徴、こだわりを教えてください
1.使用する生豆は絶対にフェアトレードのもの!ブームで終わらせず、息長く生産者たちの応援を続けていく。
注)フェアトレードでは、小規模農家がまとまり、生産者組合を作り、適正な価格での取引を目指しています。公正(フェア)な取引(トレード)で生産者は安定した生活を送り、環境に無理な負荷を掛けることなく良質な作物づくりに励むことができます。
2.生活困窮者たちが自分たちの手でコーヒーを焙煎している。
3.若い仲間がもう一度社会に出ていく(就職などで)ステップとなる場所である。
<もやいオリジナルコーヒーは現在2種類>
・東ティモールストレート
(特徴)ボディ、コーヒー感ともに強く、ミルクや砂糖を入れても決して負けない。
・もやいブレンド
(特徴)東ティモール・ペルー・メキシコ(すべてフェアトレードの豆を使用)の3種をブレンド。ブラックでの飲みやすさを追求。飲み終わりにさわやかな酸味が広がる。
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Q3. もやいコーヒーを今後どんな風にしていきたいと思いますか?
・今きているメンバーに少しでも賃金が出るようになればいいなあ。
・社会的に力の弱いもの同士が、お互いを尊重した対等なつながりを広げていくことで、もやいのコーヒー焙煎も少しずつ大きくしていけたら。
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Q4. どっこい食堂へのメッセージをいただけますか?
【Gさん】
(商売をやってきた身から言わせてもらうと)商売は「よーいドン」が大切だからね。がんばってください。
【コーディネーター田中さん】
もやいのコーヒーを同じような思いを持ったところで使っていただけるのはうれしい。どっこい食堂も、もやいのコーヒーも、込めた思いごとたくさんの人たちに伝わり広がってくれたら。がんばりましょう。
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「もやいコーヒーロースト倶楽部」のメンバーの主軸はGさん、石川さん、菅野さんの3人。そして、いつもニコニコもやいサロンを気持ちの良い環境に整えてくれているパパこと小野寺さん。コーディネーターはスタッフ松下さんと田中さん。あとは無理のない範囲でお手伝いに来てくれる人たちで構成されています。
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<終わりに>
「もやいコーヒーロースト倶楽部」さんというかっこいいお名前で、寡黙な男たちの集まりとのことでしたが、確かにすごい集中力です!一部寡黙?と思われる方もおりますが。(ね?Gさん!)
こちらのコーヒーは、まず生産国の農場でたくさんの手をかけられ大切に育てられたのはもちろん、もやいにきてからも丁寧なハンドピック(傷んでいる生豆や、小さすぎる物をはじく)をし、焙煎機にかけて、チャフ飛ばしをしています。たくさんの人の手がかかっているのです。とっても贅沢ですね。
※チャフとは:コーヒー豆の薄皮(シルバースキン)雑味の原因
「コーヒーのことをやっていると時間があっという間に過ぎるよ」と微笑みながら言っていた言葉が印象的でした。
社会の弱者と呼ばれる層の人間たちが、ネットワークをつくって社会に(勝てないけど)負けない戦いを挑み、挑戦をし続けていく姿勢が、やり方は違うけれどもやいさんとあうんは同じだなと思ってうれしく頼もしくなりました。ぜひ、どっこい食堂で、このコーヒーをたくさんの人に味わってもらいたいです!