電車がなくなるということ
vol. 72 2019-05-15 0
監督です。今回の映画作りは、神戸電鉄粟生線がなくなってしまうかもしれないとの危機感からスタートしました。
そして、取材をして、話を聞いて、本を読んだりして、電車がない日常を想像してきました。
そうしたら、先日、駅に行くと電車が不通になっているとのアナウンスが。
どうやら、トラブルがあり、すでに数時間電車が停まっている状態。
遅延や台風で止まるというのは経験がありますが、突発的な不通は久しぶりの経験です。
代替バスが出ているというので、乗り場へ行くとものすごい人の行列。
一台のバスでは乗れないなと分かるほどの人数です。
ちょうど、ラッシュ時に当たっていたのもあるのでしょう。
仕方なくそこに並びました。
しばらく並び、ようやく乗車。
でも、運転手さんのアナウンスによると、電車ならすぐの距離が、いつもの4倍くらいの時間がかかるとのこと。もちろん、道の混み具合にも左右されるし、全ての駅のそばでバスが停まるので、余計に時間がかかるようです。
幸い、時間はかかったものの、帰宅できました。
でも、これが毎日のことなら?
寒い真冬に並んでいられる?真夏の暑い中、並んでいられる?
とても無理です。
鉄道がなくなるということは、こういうことなのか。阪神淡路大震災の時、電車が不通になり、代替バスに長時間並び、また、片道1時間以上かけて自転車で通勤していたことを思い出しました。
体験すること、実感すること、とても大切です。そして、夜にもかかわらず復旧に力を注ぐ鉄道マンに頭が下がりました。