熊本・球磨川に流れる「生命」と向き合う、遠山昇司監督の新作映画『あの子の夢を水に流して』を、多くの人に届けたい！

本作に「恵介役」で出演している玉置玲央さんより応援メッセージをいただきました！

台本を読んだ時、自分にこの土地で生きる人間を演じることが務まるのだろうかと正直不安でした。
登場人物たちは皆、想像も絶するような体験をしていて今もなおそれぞれの事情を抱えて生きている。
俳優は想像することで体験を補うものだけど、流石に想像の範疇を超えているのではないかと思ったのです。
でも撮影にあたり球磨川流域の風景を見せてもらって、その考えは杞憂になりました。
「ただそこにある」ということがこの作品にとって大切だと分かったからです。
それさえあれば自分にも体験を産み出すことが出来ると強く思いました。
優しさと強さと、そして恐ろしさをも内包している球磨川が「ただそこにある」ということが、何よりもこの物語を雄弁に語っているし登場人物たちもきっとそう感じて今、生きているのだと思えたから演じることが出来ました。
この映画を通して、そんな体験を是非皆さまにもしてもらえたら幸いです。

　
玉置玲央［たまおき・れお］
1985年生まれ、東京都出身。劇団柿喰う客所属。初出演の映画『教誨師』（監督：佐向大）で第 73 回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞受賞。22年5月には再び佐向大監督の映画『夜を走る』に出演し好評を博す。ほか近年の出演作にドラマ『ちょこっと京都に住んでみた』（テレビ大阪）、連続テレビ小説『おかえりモネ』、『ひきこもり先生』（NHK）、舞台『MUDLARKS』、『パンドラの鐘』、『空鉄砲』、『Birdland』などがある。