香港で同性婚制度実現への議論を巻き起こした映画クラファン あと3時間!
vol. 11 2025-12-04 0
60代のレズビアンカップルが直面する「法律の壁と差別」を描いた映画『これからの私たち - All Shall Be Well』の全国公開を目指すクラファンが残り4時間を切りました。この映画は昨年ベルリン映画祭で優れたLGBTQ映画に贈られるテディ賞を受賞し、香港で公開された際は同性婚制度の実現に向けて大きな議論を巻き起こしました。
こんばんは。Foggyの今井太郎です。
10月17日に始まった今回のクラファンも本日23:59まで。残り4時間を切りました。
Foggyは監督の想いをお客様に届ける会社というスローガンで4年前に立ち上げました。この映画を初めて観たのは去年2月のベルリン映画祭ですが、監督の強い想いを大きなスクリーンから感じ、買付を決心しました。またベルリンの観客がみんな泣いていてスタンディングオベーションだったのも記憶に焼き付いています。
その後中々劇場が決まらなかったのですが、今年3月の大阪アジアン映画祭で日本で初めて上映し、多くのお客様から大絶賛の声をお聞きし、劇場公開を後押ししてくれました。
10月17日にクラファンを開始し、11月16日に渋谷ジェンダー映画祭で上映、11月29日に関西クィア映画祭で上映されました。クラファンや映画祭での上映を続けるにつれ私のこの映画への理解も深まっていく中、渋谷ジェンダー映画祭でレイ・ヨン監督と一緒に時間を過ごし、この監督の想いは、映像作家としていい映画を作りたいという想いを超えて、もっと切実な想いがあると確証しました。
監督自身の想い、監督が取材した多くのレズビアンカップルの想い、香港だけでなく全世界のLGBTQの方々の想い、同性婚制度実現を待ち望んでいる人たちの想い、サポートしている人たちの想い等、これは多くの人々の想いがたくさんつまった映画です。
去年香港では同性婚を認めないのは違法であるとの裁判所の判決が出て、その時期にこの映画が公開され、同性婚について大きな議論が香港で巻き起こったようです。しかし、政治的な要因もあり、その後香港の議会では同性婚制度の法案が否決されました。
11月28日には東京高裁で同性婚を認めないのは合憲であるという判決が出ましたが、それによりこの映画につまっている人々の想いがもっと大きくなってきていると感じています。その判決により11月の来日時とはガラッと雰囲気も変わり、別の政治的要因で香港からの来日中止が相次いていますが、レイ・ヨン監督は12月13日の公開に向けて予定通り再来日します。
この映画は今後も配信等で観てもらう機会があると思いますが、本当に今、劇場で観るべき映画だと思います。
LGBTQはマイノリティですが、私たち全員に関わる事です。11月28日の記者会見では控訴人の方々が今まで亡くなっていった同性愛者やこれから生まれてくる同性愛者についても言及していましたが、それはLGBTQ当事者の先祖や子孫だけでなく、私たち全員の先祖や子孫の事を意味します。
よく考えれば当然の事だし、今までも理解していたはずですが、その時、この人たちは死ぬほど大変な想いをしてまで、私たち全員の家族や先祖や子孫の為に闘ってるんだと気が付きました。レイ・ヨン監督も同じ想いでこの映画を作っているはずです。
この映画が、これからの私たちについて、みんなが考えてくれるきっかけになって欲しいと心から願っています。残り5時間と書き始めて書いてるうちに残り3時間になってしまいましたが、本当に全国の劇場で公開して、多くの人々がこの映画を映画館で観れるようにしたいと思ってますので、残り3時間、皆様のお力をお借りできれば幸いです。
そしてクラファンが終わってからが始まりですので、多くの人々の想いが、多くの人々に届くように祈っています!
Foggy 今井太郎
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