【制作裏話】あえて笑わせにいかないコメディ ~監督の演出論~
vol. 5 2026-02-04 0
制作チームです。いつも応援ありがとうございます。
前回の「美術セットの裏話」に続き、今回もクラウドファンディング記念配信から、映画『Sh*t Job』の核心に迫るエピソードをお届けします。
テーマは、岡村監督が目指した「ブラックユーモア」について。
■ 「笑わせにいく」のは、違う。
本作はコメディ映画ですが、いわゆる「明るく楽しい日本のコメディ」とは一線を画しています。
ライブ配信で岡村監督は、その演出意図をこう語りました。
「日本のコメディ映画は、画面が明るくて、役者さんが『笑わせよう』としておどけた演技をすることが多い。でも、そっちには行きたくなかったんです」
なぜなら、タイトルの通り本作が描くのは「Sh*t Job(クソ仕事)」。
登場人物たちにとっては、決して楽しい状況ではないからです。
■ 悲劇を遠くから見れば「喜劇」になる
では、どうやって笑いを生むのか。
監督が目指したのは、当事者の必死さを一歩引いて眺めるような「風刺的な笑い」でした。
「大変そうな彼ら4人を、観客が少し離れたところから眺めて、『自分もこういうことあったな』と思い出しながらクスクス笑う。そういう突き放した視点を作りたかった」
だからこそ、役者陣に求めたのも「面白い演技」ではありません。
「演技らしくない演技(リアリティ)」です。
トイレという閉鎖空間で、大の大人が真剣にサボり、真剣に揉める。
その「必死さ」が滑稽で笑えてくる──そんな極上のブラックユーモアに仕上がっています。
ただ笑えるだけでは終わらない、何かが心に「詰まる」映画体験。
ぜひ劇場やオンラインで味わってください。
先日、目標達成率50%を達成し折り返し地点です!
引き続き、拡散・ご支援のほどよろしくお願いいたします。
監督の演出論が聞けるアーカイブはこちら
https://www.youtube.com/live/u_ZNJPFQTIw
