〈ご報告〉8/6「広島 愛の川」を大合唱を終えて
vol. 19 2015-08-13 0
被爆70年 8月6日「広島愛の川」川沿い大合唱、たくさんの方々に支えられ、事故も無く無事終えることができました。
本当にありがとうございました。
「 愛する我が子に 頬ずりし 姿川面に映す日々
誓おうよ 川に向って 怒り 悲しみ 優しさを 」
2年前この詩を預かり、曲を作った後、中沢さんが未来への希望を託したこの川で、子供達が歌い繋ぐ、そんな歌になればと思い、この被爆70年から送り出そうと決めました。
皆が祈りを捧げる8月6日のこの場所は、それに一番相応しい場所でした。
そのために一年以上前から動いていましたが、
でも、この大事な年に、そんな初めての試みを簡単にさせてもらえるはずもなく、川の調整会議に出たもののそんな無茶なことやめときなさいと、役所には8月の平和記念公園で100人以上の歌なんて危険なのでと許可をもらえず、更に、5月のフラワーフェスで大合唱した学校の子供達は市の行事で8/6は参加できなくなり、既に歌える合唱団には8月は埋まり予定が合わず、
これは無理かなと思った2ヶ月前、
とうろう流し実行委員会の方々が、中沢さんのこの詩なら、ここでやってもいいよと受け入れてくれました。
でも、今まで歌ってくれた子供達は参加出来ないので、学校を回り一から募集のチラシを配ったのが、1ヶ月前。
全校生徒に配っても、各学校応募は数人ずつ、なんという効率の悪さ、でもそれが結果的に良かった。自主的に手を挙げた思いのある方々が集まってきてくれました。
一年前最初に訪問した学校の子達が会いに来てくれ、小さくてフラワーフェスには出られなかった子達や、親子で3代で参加してくれた家族、東京から参加したいという親子、中沢さんの最後の講演を聞いたという方、
それから、生徒6人を連れて来た若い先生は、中沢さんが生前学校を訪問したとき、新任の自分の授業を見てくれたんだと、だからここへ子供達を連れて来たと。
本人はいなくても、確かに残された思いが人を繋ぎ、150人以上の人が集まりました。
半月前の最初の練習。ほとんどが歌は初心者。でも、奇麗に整っていない一生懸命な声が、逆に胸に響きました。
そこから引き寄せられる様に、地元の歌手の方々も集まり、10日前には夏まゆみ先生が振り付けを付けてくれると申し出てくれ、島谷さんや登紀子さん、財満さんやTEEさんも駆けつけてくれて、素晴らしい人達でこの詩を川に流すことが出来ました。
2年前広島に来たときは一人でした。でも、この歌が人を繋いでくれて、気づけばたくさんの方々が支えてくれていました。
本当にありがとうございました。
でも、今年やって終わりだと、あまり意味が無いと思っています。
思いを繋ぐために歌があり、それは未来へ託された思いだから、この先続けて行くことこそが大事だと思います。
まずは、被爆80年へ。その時は大きくなった子供達が、また次の子供達に繋いでくれると信じています。
実はこちらの日程が決まるのが遅くて、バラバラになってしまいましたが、同じ8月、別々の会場で、いろんな子供達がこの歌を歌ってくれていました。僕が知っている限りでは、800人くらいの子達が。いつか、一つに集まって歌ってほしいです。
この後、窪田崇監督とミュージッックビデオの制作に入ります。
松井広島市長から平和首長会議に加盟の都市へ送って頂きます。
実はまだ映像の制作資金がまだまだ足りおらず、引き続きクラウドファンディングでご支援をお願いしています。
こちらのサイトからご支援頂けます。
https://a-port.asahi.com/projects/ainokawa
力を貸して頂けると本当に助かります。
どうぞよろしくお願いします。
山本加津彦