アイデンティティと創作を巡る葛藤を描く映画『ミューズは溺れない』を全国へ。 バリアフリー視聴付Blu-ray化支援企画

クラウドファンディングのページがオープンしてから4日目を迎えました。

あたたかいご支援のメッセージとお力添えに心より感謝申し上げます。

これまでの上映活動の中でお会いした方のお顔が浮かんだり、観たいと思って下さった方との新しい出会いがあったり…嬉しい気持ちが広がっています。

そして、このたびのBlu-ray化プロジェクトにあたって、
主人公（朔子）の親友・栄美役の森田想さんと、朔子の父・拓朗役の川瀬陽太さんから届いたメーセージを掲載させていただきます。

【画像：学校の教室。制服姿の栄美さんが、頬杖をついて、窓辺をみつめている。】

栄美役を演じました、森田想です。
撮影は随分前で自分達の顔つきも幼さが目立って、
あの時にしか撮れない揺らぎを監督が映像に収めてくださったんだな、と懐かしく思います。
作品を観て下さった皆さんからの想像以上の反響や熱いご支援が届くたびに驚きと嬉しさがあります。
ひと夏の思い出がどんどん成長していく感覚です。
Blu-rayとして手元に残せる機会を作るため、今後とも関心寄せて頂けたらと思います。
たくさんの人にこれからも届きますように！

（『ミューズは溺れない』大谷栄美役　森田想）

【画像：オフショット。学校の階段の踊り場。栄美さんが、朔子さんに抱きついて唇をつきだしている。朔子さんはわざと視線をそらして、クールな表情を浮かべている。】

【画像：オフショット。朔子の家のリビング。拓朗さんが頬杖をついてどこかを見つめている。】

淺雄はとても不器用な監督です。
現場で考え込む姿は、物を失くした女の子がうーんうーんと所在無げに佇んでいる様でした。
不器用、というのは褒め言葉のつもりです。
どうしても嘘がつけないから必死に答えを探し、一歩一歩踏みしめて歩いているからです。
そんな彼女だからこそ結実し得た作品が『ミューズは溺れない』です。

試写で観た時は正直、驚きました。
あの頼りなくみえた淺雄の中にあった、消せない火のようなものが我々登場人物を通して画面に叩きつけられていたから。
是非この映画をもっと遠くまで羽ばたかせてやりたいと思っています。
よろしくお願いいたします。

（『ミューズは溺れない』木崎拓朗役　川瀬陽太）

【画像：現場スチール。朔子の家のリビング。朔子さんと拓朗さんが、唇をつきだして似たような表情を浮かべている。】

【画像：オフショット。朔子の家の作業部屋。朔子さんと拓朗さんがやわらかい表情で談笑している。そのそばで、カメラを構えるカメラウーマンの大沢さんと撮影助手の岡田さん、カメラモニターをのぞく淺雄監督。部屋の中央には、布で包まれた船のような形の造形物がある。】

スチールとオフショットも掲載させていただきました！

関係者からのメッセージは、今後少しずつご紹介させていただきますので、
楽しみにお待ちいただければ幸いです。

＜進捗報告＞
クラウドファンディングの告知チラシが完成しました！

【画像：『ミューズは溺れない』のBlu-ray支援企画を告知するチラシの表裏。表面は、海辺で水平線をバックに、船の造形物をはさんで向き合う朔子さんと西原さんのスチールを、ブルーの枠で囲んだデザイン。裏面は、「溺れる朔子」の絵のそばでたたずむ朔子さんのスチールをメインに、実際に溺れている朔子さんのスチールや、美術室で向き合う朔子さんと西原さんのスチールなどがデザインされている。】

さっそく配布もスタートしました！

昨夜は主演・木崎朔子 役の上原実矩さんとテアトル新宿へ。

【画像：テアトル新宿のロビー。朔子役の上原実矩さんが、チラシを手に微笑んでいる。手には最新作の舞台のチラシ。その隣で、淺雄監督が満面の笑みでクラウドファンディングの告知チラシを掲げている。】

　本作の初公開は、2022年9月30日、テアトル新宿での田辺・弁慶映画祭セレクションでした。
『ミューズは溺れない』を企画した当初は、劇場公開がある種のゴールのように感じていました。

　新型コロナ感染拡大の影響で撮影が中断し、作品の完成が見えなくなったとき、それでもこの映画を観てくれるであろう「誰か」の顔が浮かんでいました。
その「誰か」がたった一人だとしても、その誰かの存在が制作を続ける上での心の支えとなりました。

　公開初日、ほとんど満席で迎えていただき、客席に浮かぶお一人お一人の顔が、とてもまぶしく感じました。嬉しかったです。

そして、上映後の拍手を舞台裏で聴きながら、「ゴール」ではなく「スタート」なのだということをしみじみと感じました。

『ミューズは溺れない』を、もっともっと観てもらいたい。
観ていただくことで、この映画とお客様との間の対話の時間をつくっていきたいと思いました。

　この映画の音と光が、ときに言葉をこえてみなさまの心に届くよう、願っています。

　引き続き、『ミューズは溺れない』の広がりを見守っていただければ幸いです。
皆様のご支援とご声援を糧に、より一層頑張って参りたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

『ミューズは溺れない』監督 淺雄望