こころの薬師
vol. 13 2024-11-16 0
少しずつですが、第一目標達成に近づいています。第一目標を早い段階で達成し、その盛り上がりを持って第二目標へ向かいたいです。どうか、ご支援お願いします!
さて大泰寺は薬師如来の霊場です。熊野地方には、熊野七薬師と言って、七つの優れた薬師如来さんがあると言われております。三重県熊野市の楊枝薬師や紀宝町の平尾井薬師などが、それにあたります。しかし、どれを七薬師とするかは諸説あり、定まらないところでもあります。
ただ、どの説をとっても大泰寺の薬師如来が熊野七薬師の第一番であるということは、変わらないところであります。大泰寺の薬師如来様は、「こころの薬師」と呼ばれており、特にこころの病に利くとされています。大泰寺でお参りする際には、願掛けのしるしと呼ばれる体の悪い部分を表した小物を薬師堂の前に吊るすことになっています。昔は、耳の病を患う人が掛ける平たい石が、たくさんありましたが、最近はあまり見かけません。それは、仏様に頼むよりも、病院に行き、補聴器を買う方が、よくなるからです。人間は、病院に行っても直らなければ、神頼み、仏頼みとなります。最近、多い願掛けのしるしは、やはり「こころの病」を表すガラスの玉です。心の病は、病院に行ってもなかなか治りません。むしろ、薬に依存してしまい、余計に悪くなる人もいるような気がします。大泰寺でサウナに入り、坐禅を組み、穏やかな心でお薬師様に手を合わせれば、自然と心が軽くなる。そんなお寺になりたいと思っています。大泰寺のお薬師様のご利益がすみずみにまで行き渡りますように。