スタシスという人
vol. 14 2025-08-02 0
個展をした街ケダイネイからおよそ1時間、麦畑の田舎道をバスに揺られると、パネヴェジースに着きます。途中のバス停からは高齢女性たちが乗ってきて賑やかに。彼女たちはパネヴェジースで買い出しをするようです。
街の中心部にあるスタシスミュージアムは、パネヴェジース生まれのスタシス・エイドリゲヴィチウスの美術館。
展示の冒頭に並んでいた写真の老人がとても良いなと思いスケッチしていたら、スタシス氏の両親でした。
↑の写真にうつる、鼻がとても長い彫刻の背景には、「(自分が)空っぽであることを恐れなくて良い」というスタシス氏の詩が書いてあります。(下の画像が館内で配布されていた英語バージョン)
エッチング(版画)と、線描のドローイング、そしてテンペラ画が特に素晴らしく、何枚かスケッチをしました。
かつて工業で栄えたパネヴェジースにできたスタシスミュージアムは去年オープンしたばかり。日本をはじめ世界的に活躍するスタシスの美術館をぜひこの地に、という願いは大きかったそうです。ちなみに美術館のあったところは以前は映画館だったらしく、今も美術館の地下に小さなシアターがあります。
追伸: お陰様で先週無事にリトアニアから帰国しました。
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