そうだったのかリトアニア
vol. 9 2025-07-07 0
ヤニナ・モンクテ・マークス美術館での搬入・オープニングイベントを終え、首都ビリニュス在住のガラスアーティスト、ダリアさんのお宅へお邪魔しています。
ダリアさんは、渡航前から私の滞在を気遣ってくれていました。その度に私は、「大丈夫だから心配しないでください〜」と自信満々で返していました。
が、リトアニアに到着して5日が経ち、ダリアさんの心配の理由を理解しています。
リトアニアでは、40歳以上の人は、英語ではなくロシア語を第二外国語として義務付けられていました。そのため、ほとんどの方に英語が通じません。ダリアさんも、ロシア語はほぼ100%理解できるそうです。ロシアのウクライナへの侵攻後は特に緊迫した関係にありますが、「ロシアの優れた文学をロシア語で読めるのは良いことね」と。
30代以下の方は、子供でも英語で会話ができます。もはやロシア語は教わらないと聞きました。
また、交通手段は車が中心です。
バスの車内では、駅名が表示されたり、読み上げられたりすることが無いので、利用のハードルは高め。
大きいバス停なら比較的わかりやすいです。
電車は、ソ連時代の古いレールを使用しているので、あまり早く走れないのと、昼間は本数が少ない様です。
こうした特徴をダリアさんから教わらなければ、途方に暮れていたでしょう。
ダリアさんは、今年リトアニア政府から賞を受け、その助成金で8月にビリニュスにて大規模な個展を行うそうです。
日本でも、ダリアさんの作品「Forgotten」は富山市ガラス美術館の「開館10周年記念 Livesライブズ―富山市ガラス美術館所蔵品選」(7/18~10/13)にて展示されます。
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