コーヒー選びは、未来への投票でもある。
vol. 85 2020-12-10 0
普段飲むコーヒーってみなさん、どんな基準で選んでますか?
人によって様々かと思いますが、今日はぼくの体験をもとに書いてみたいと思います。
ぼくが、コーヒーをしょっちゅう飲むようになったころは、何を基準に選んでいいかわかりませんでした。
しかし、コレだ!というものに出会うことで自分の中でコーヒー選びの基準ができて、コーヒーライフがどんどん楽しくなりました。
コーヒー選びに正解はないですし、みなさんが、美味しいと感じて、楽しく時間を過ごせるのなら、何を選んでも正解とも言えるでしょう。
今の日本では、コーヒーは安ければ一杯100円くらいから飲むことができるし、ひと昔前とくらべても、安いコーヒーでも味はとってもよくなってますよね。
また、ここ最近では、自家焙煎で、世界中から選りすぐったこだわりのコーヒー豆をお店で焙煎して、飲ませてくれるカフェがどんどん増えてきています。
それぞれのお店がオススメしてくれるので、美味しいのは元より、新しい味の発見などもあって中々楽しいものです。
ぼくもかつてはコンビニコーヒーのヘビーユーザーでした。
コーヒーを飲むこと、飲む場所が好きで、肝心の味や、それぞれのコーヒーが持っている背景、ストーリーなどには無関心でした。
実際、コーヒーを生業にすると決めてから、数え切れないほど専門店やカフェなどで飲みました。まずはいろんな味に触れるために。
今ではコーヒーノート(最近つけてない…)も持ち歩いて記録していたりもします。
記録することで、以前より意識して飲むようになるんですね。意外とマジです(笑)
各所でいろんなコーヒーを飲みまくりました。
味や農園の名前、焙煎度合い、抽出方法、精製方法、希少性、値段などなど、様々な情報を自分で飲みながら、時にはお店の人から受け取りました。
それぞれ、特徴のある味だったり、オーガニックだったりといろいろ感動ポイントがあるのですが、どうもコレだというもの、うーん何ていったらいいのか、愛してしまうようなコーヒーは、今扱っているナマステヒマラヤの他に見つけることは未だできていません。
そんなに、こだわらなくてもいいじゃない!
って声も聞こえてきそうですが、いいんです。
どうせ、コーヒーを飲むなら、愛せるコーヒーを見つけられる方がハッピーじゃあないですか。
そんな、ぼくが創業準備の1年を含む過去3年のコーヒーマジライフを経た上での極私的コーヒー選びの3つのポイント。
味に特徴があることと、ストーリーのあること。そしてチャレンジングであること。
ヤマノバコーヒーのメイン商品であるネパールのナマステヒマラヤを、日本で展開しようと決意したきっかけも第一は他にはない味と、森林農法による環境保全や立場の弱い現地の女性雇用につながっているというそのストーリーを知ったことからでした。
ナマステヒマラヤを栽培している農園プロジェクトを立ち上げたネパールの農園オーナーとウダヤさんは、コーヒーを通してネパールの人と自然に貢献するというチャレンジをされています。
ナマステヒマラヤ、すごいでしょ!
って言いたいだけではないのですよ。みなさん(笑)
たまたま、ぼくがナマステヒマラヤに出会い、それが3つのポイントを満たすコーヒーで、そのコーヒーを愛してしまい、生業にしてしまったのですが、でも、この3つを満たすコーヒーって素敵だと思いませんか?
自然(環境保全)と人(女性雇用、チャレンジ)と自分(特徴のある美味しい味)にやさしいコーヒー。
コーヒーを飲んで楽しむことで、少しでも自然環境を守ったり、誰かのチャレンジを後押ししたり、立場の弱い人を助けたりすることにつながる。
そうすると、さらに飲むのが楽しくなります。
みなさんも、普段飲んでいるコーヒーには、どんな人たちが関わっているのか、その人とたちの暮らしは?、どんな風に栽培されているの?などの背景やストーリーに思いを馳せたり、調べてみるとコーヒーの違う価値を発見できるかもしれませんよ。
コーヒーの楽しみ方はひとそれぞれ、自由だけど、こんな風に考えてコーヒー選びをすることで未来の地球やぼくたちの住む世界への投票にもなり得るとぼくは信じてます。
みなさんのコーヒー選びもよかったら聞かせてくださいね。
ヤマノバコーヒー店主
山本喜昭